最後のNGは、「声」にまつわるものです。
「小さい声」「聞き取りにくい声」は問題ですが、同様に、同じスピード、メロディー、音量で、「延々と変化のない声」も聞き手にはつらいものです。電車に乗って「ガタンゴトーン」と同じリズムを聞いているうちになんとなく眠くなってしまいますよね。
ただ声が大きければいいわけでもなく、滑舌がよければいいわけでもありません。実は、声は「変化」が肝なのです。
早口自体がいけないというわけではなく、「キーワードを強調して、ゆっくり言うことでメリハリが付けられるかどうか」。終始がなり立ててしまえば、政治家の辻立ちと同じです。
「時にささやくように、時に声を張り上げて」など、メロディーがあったほうが引き込まれるわけです。
大事なキーワードの前では一呼吸、つまり「間(ま)」を置くなど、声に変化をつけることで、メトロノームのように単調な話し方を脱することができ、「相手の心をつかむ話し方」ができます。
話し方は「科学」。「世界標準の方程式」を知ろう
コミュニケーションは「なんとなく」「周りがやっているように」では、実はなかなか効果を発揮しません。
前回、大きな反響をいただいた「日本人が苦手な「叱り方」、一気に上達する5秘訣」(2021年1月15日配信)でも解説したように、欧米では、コミュニケーションは「科学」で、多くの学者が研究し、その「解」を示している「学問」であり、一生を通じて学び続けるものです。それに対して、日本人は「なんとなく」「周りがやっているように」「その場の気分で」話しがちで、コミュニケーションがまだまだ「前例」を通して学ぶ「慣習」でしかありません。
話し方も「科学」です。リモート時代でも「つながりを深める話し方」のコツはたくさんあります。
「間違った常識」に縛られるのではなく、「世界標準の方程式」を知ることで、オンラインからリアルの話し方まで、すべて、うんとラクに、楽しくできるようになります。
「口」「目」「耳」。五官を意識し、「相手の五感を刺激する話し方」、そして「相手が『聞いてみたい!』と思う話し方」を、ぜひ身につけてください。
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