「聞き手との距離をさらに広げてしまう」話し方のひとつめは、日本のリーダー層にも多い「あの口癖」になります。
「丁寧すぎる話し方」では説得力が弱くなる
【1】「……と思います」を連発する
新型コロナ感染拡大で、国民の不安が高まる中で、何かと不評を買っている菅首相ですが、会見で彼が繰り返す「口癖」がありました。
「……と思います」「……思っています」という言葉です。30分の会見で、なんと39回。ひとつの質問に7回もこの言葉を繰り返すシーンもありました。
・改めてコロナ対策の強化を図っていきたいと思います
・不要不急の外出などは控えていただきたいと思います
・国民の皆様と共に、この危機を乗り越えていきたいと思います
・不要不急の外出などは控えていただきたいと思います
・国民の皆様と共に、この危機を乗り越えていきたいと思います
もちろん、時々使う分には問題はまったくないのですが、日本のリーダー層でもこれが癖になってしまっている人は本当に多いのです。英語で言えば、「I think」と言い続けるということ。
なぜこれがいけないかというと「I think(私が思いますには)」「I believe(私が信じているのは)」と言った時点で、それは、「ファクト=事実」ではなく、「単なる私見=オピニオン」となってしまうからです。
【避けるべき言い回し】
●「……と思います」
●「……と考えています」
●「……させていただきます」
●「……申します」
●「……と思います」
●「……と考えています」
●「……させていただきます」
●「……申します」
私見はエビデンスを持って実証できませんから、説得力も印象も弱くなってしまうのです。繰り返し使わないよう注意しましょう。
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