もうひとつ、相手との距離をつくってしまう話し方のNGは、「会話の口調が馬鹿丁寧すぎる」ことです。
これは、例えばプレゼンの冒頭ですが、こんなふうにお話しする人はいないでしょうか。プレゼンに限らず、営業トークでも、似たような話し方をする人がいます。
本日は、□□□と題しまして、◎◎◎◎についてお話しさせていただければと思います。
当社の事例をいろいろと紹介させていただきたいと思いますので、お聞きいただければと思います。それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
とにかく、話し方が「馬鹿丁寧」すぎる。
プレゼンや初対面での会話は「最初の30秒が勝負」です。そこで、聞き手の心をつかみ、「これは面白そうだ」「聞く価値がある!」と思わせなければなりません。
しかし、こんなに堅苦しい感じで始められると、聞く気がそがれ、一気に眠くなってしまいます。
この内容なら、
本日は、当社の事例を交え、◎◎◎◎についてお話しします。
で済む話。回りくどい話でつぶす時間があれば、相手の心を「秒」でとらえる「つかみ」を入れるべきです。
かしこまった堅苦しい言い回しはなるべく避け、手短にシンプルに話すように心がけましょう。ちょっとだけ型を崩しても大丈夫。親しみやすさや個性のある語り口のほうが共感を呼びます。
日本では、「上下関係を重視し、丁寧な言い回しが礼儀正しい」と考えられていますが、リーダーシップ、強さ、有能さを強調したいときは、へりくだりすぎた言い回し・話し方は、かえって自分の信頼感を損ねる「仇」になります。
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