「5G(第5世代移動通信システム)」をゴルフで活用する方法はないだろうか。5Gの言葉はよく聞くが、筆者の身近で使っているという話はまだ聞かないし、そもそも5Gになるとどうなるのか、実体験としてわからない。筆者ならずとも、そう思っている人は多いのではないか。
筆者が知っているのは、現在の使っている携帯電話などの通信規格4Gよりも通信速度が上がり、かつ大容量のデータのやり取りができる、多数同時接続できるというものであるらしいこと。
昨年11月末、ミライトが「5G×IoTゴルフソリューション展示会」を、埼玉・日本カントリークラブ(CC)で開催したので、取材に行ってみた。
「若者がゴルフに戻ってきてくれるかもしれない」
ミライトは、通信インフラや電気設備工事事業など社会インフラ整備を手掛ける会社だ。2018年に総務省が開催した「5G利活用アイデアコンテスト」に5Gを活用したゴルフソリューションをテーマに応募し、2019年に「令和元年度5G総合実証試験」に選定された。
5Gを使ってプレーヤーやゴルフ場に向けた各種ソリューションの開発をしており、今回の展示会はその成果を披露するということだった。
カタカナやアルファベットが並んで、今どきの歌のようで、還暦超えの筆者には即座に理解できないのだが、「こういうことをゴルフ場でできたら、みんな楽しいんじゃないだろうか」ということらしい。
展示会見学後に行われた会見での中山俊樹・ミライト社長の発言を、前置きとして記しておく。
「5Gは携帯だけではなく、全産業に可能性がある。その中でゴルフはきちんとファンがいて、お金が回っているビジネス。5Gをどのように使い、ゴルフをどう支えていくか知恵を出していく。面白いと若い人が思ってくれれば、ゴルフに戻ってきてくれるかもしれない」
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