採用バブル到来!"青田買い"に効くあの手法 「人材争奪戦」に向け、いま企業は何をすべきか?

✎ 1〜 ✎ 63 ✎ 64 ✎ 65 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

期間的な違いに加えて、大きな違いは、職場に配属される実践型か否か、という点です。意外にも実践型は2割程度で、あとは人事部が主導で行うワークショップ的なものになっているようです(しかも1dayタイプが増加中)。でも、学生としたら職場を見て、仕事を体験したいというのが本音ではないでしょうか?

インターンシップに参加した学生に取材してみたところ、「人事部が仕切り、現場との接触ができないプログラムでは物足りない」「その会社、仕事に関心を高める機会にならない」という意見が大半でした。本来であれば、現場の社員との接触機会を増やして、応募動機を高めたいものです。

ただ、人事部としても現場に負担をかけたくないとの気配りから、実践型が避けられているのかもしれません。取材した製造業の人事部いわく、

「学生がインターンに来る夏休みは、現場が多忙な時期なので、そこで現場に学生を預けたらクレームが来る可能性が高い」

とのこと。しかし、インターンシップが採用的に効果があるのだとしたら、これだけの人材難の時代、もっと現場でも真剣に考えるべきとも言えます。

学生が職場に来たら、こう”前向きに”考えよう

あなたの職場に大学3年生がやってくる可能性は、今後、きっと高まることでしょう。では、インターンの学生を預かったときに、現場ではどうしたらいいのか? まずは、学生と接することを「面倒で手間ばかりかかる」とマイナスに考えないこと。むしろプラス面で

・学生に企業や商品を認知してもらう機会になる

・若手社員の育成の機会になる

・新たな視点が獲得できる

くらい前向きに考えてはどうでしょうか。さらに、業務をさせる前に徹底したオリエンテーションを行ったほうがいいでしょう。当然のことながら、イマドキの若者ですから、何をするときにも、目的や方法を具体的に落とし込んで伝えることが大事です。また、業務を任せたあとには、報告機会を提供して、成長を実感させましょう。

最後にインターンシップの運用について負担を感じる中小企業が、映像上で職場の雰囲気を提供し、仮想のインターン生になれる仕組みを活用し始めているようです。AirIntern(エア・インターン)という名称で会社がのぞけるようです。

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事