若者の情報収集に欠けている「ある視点」 「なんで新聞が必要なの?」といぶかる新人へ

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 3月末に渋谷あたりを歩いていると、大学を卒業して離れ離れになるのを惜しむ学生(主に大学4年生)たちに遭遇することが何回もありました。よく観察していると「これからも、一生友達だよな」と手を振り、離れていきます。もはや、学生時代を思い出すのは隔世の感がありますが、感傷的になる季節でもあります。

そんな学生たちも、4月になれば入社式、新入社員研修で気持ちを切り替えることになります。テレビのニュースでも大企業の入社式がいくつも紹介されていました。ちなみに、当方は同期社員が800人と大量採用で、しかも入社式は日本武道館。たくさんの報道陣が取材にやってきたことを覚えています。

今年の新入社員は「自動ブレーキ型」…そのココロは?

さて、みなさんの職場に新入社員は入社してきましたか? 企業の業績が徐々に回復する中で、新卒採用数も増加しつつあります。大卒者の就職内定率は3年連続で回復。希望する会社に就職できた学生も増えているようです。こうした点からも、経済の明るい兆しが見えてきている気がします。

新入社員の特徴を毎年分析している日本生産性本部は、2014年度のタイプを「自動ブレーキ型」と名付けたようです。ちなみに昨年は「ロボット掃除機型」、さらにさかのぼると奇跡の一本松、ハヤブサ、と時代を象徴するようなキーワードを用いているのがわかります。そう考えると自動ブレーキは旬な感じがしませんが……。詳細を読んでみると、

〈知識豊富で敏感。就職活動も手堅く進め、そこそこの内定を得ると、壁にぶつかる前に活動を終了。何事も安全運転の傾向がある。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。どんな環境でも自在に運転できるようになるには、高感度センサーを活用した開発(指導、育成)が必要〉(平成26年度・新入社員のタイプより)。

さらに、危機を回避するために情報収集する能力が高いとのこと。最近は「ブラック企業」問題が社会的関心を集めたこともあり、就職先企業の情報収集に熱心になる傾向があるのかもしれません。

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