若者の情報収集に欠けている「ある視点」 「なんで新聞が必要なの?」といぶかる新人へ

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すると怪訝そうな顔をされ、答えは返ってきませんでした。おそらく自分のために決まっているだろ……と思っていたに違いありません。当方はさらに質問を続けました。

「ちなみに、これから一緒に仕事をしていく先輩社員や上司、取引先はどうやって情報収集していると思いますか?」

この質問に対しても、ポカンとするばかりでした。どうやら質問の意味が理解できなかったようです。

紙を話題にする世代に、対応できるか

当方が新入社員に気づいてほしかったのは

《仕事のために行う情報収集の方法は何とおりもある》

ということ。

たとえば、取引先と会話をするためには、新聞や雑誌を読むことも必要です。なぜなら相手が読んでいるから。相手のプラットフォーム(具体的には紙の)に合わせて情報収集しなければ、仕事が円滑に行えないかもしれないからです。もし、

取引先「昨日の新聞1面で、当社の広告が大きく出ていたのを見てくれたかな」

新入社員「いえ、ニュースはスマホでしか見ませんので……」

となってしまったら……。これは仕事における正しい情報収集といえるでしょうか? 

関係者と円滑に仕事を進めるために必要な情報収集のプラットフォームは何か?自分が調べやすいからスマホだけ……でなく、相手に合わせて行う発想を、新入社員には持ってもらえるように指導をしていきたいものです。

 

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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