新卒は高学歴ほどベンチャーへ行け

京大、早慶出身の学生らが続々

安定した大企業に安住せず、あえてベンチャーに挑戦したい。新卒採用で、そんな選択をする学生が増えている。リスクもあるが、それでも彼らの背中を押すものは何なのだろう。

その会社に入ったのは偶然だった。2012年2月、京都大学大学院在籍中で就活真っ最中だった山浦清透さん(26)は、息抜きに大好きな漫画を読もうと、アパート近くの京都国際マンガミュージアム(京都市)に向かっていた。途中で目にしたのが、近くのビルで開かれていた、求人サイトを運営するリブセンスの就職セミナーだった。

リブセンスは、25歳という史上最年少で東証1部上場をはたした村上太一社長が率いる会社だ。漫画を読むか話を聞くか。迷った末に村上社長の話を聞いたことが、人生を決めた。

「小さくても伸びる企業に入りたくて、多くの社長の話を聞いてきました。リブセンスの企業理念や事業内容などを聞き、この会社なら、自分を伸ばせると感じたんです」

自分のスキルを磨ける

山浦さんは現在、サイト運営を手掛けるとともに、新規事業募集などの社内公募にも積極的に挑戦している。

リブセンス 山浦清透さん(26)
優しい受け答えとは裏腹に、京都大学、同大大学院時代には、創部から100年以上の歴史をもつボート部に在籍していた体育会系。その部のコーチとして新入部員に教えたことが、教育に関心を持つきっかけになったという

だが、当初、特にベンチャーへの興味が強かったわけではない。大学3年生まで教育関係の仕事に就こうと考えていた。

「教育実習をしているときに、そもそも指導要領に基づいた授業だけでいいのか、疑問がわいてきたんです。といってもどうしたらいいかは分からない。教育を外から見たら何か分かるかもしれないと思って大学院に進学後、就活をはじめました」

就活ではコンサルタントとウェブ事業に絞った。

「コンサルタントは、クライアントの抱える問題を解消する手助けをすることが教育と似ています。ウェブ関係は、新規事業の立ち上げのノウハウを身につけられそうだったからです。将来、教育関係で何か事業を立ち上げようとしたときに役立つだろうと思ったんです」

山浦さんの周囲には大手企業に勤めるOBや友人が大勢いるが、別に大手だろうがベンチャーだろうが気にしてはいない。

「自分のスキルを磨けるのが一番。大手で5年、10年の下積みをする意義が分からなかった」

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