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「原因の錯覚」が衝突を招いている
日々、ゲームに関する家庭内の相談がたくさん寄せられます。小学生、中学生の男の子の相談内容の大半はこの問題といってもいいぐらいです。ゲームとの付き合い方、ルール作りについては、これまでも記事で紹介してきましたが、今回は、より本質的な解決方法についてお伝えしたいと思います。
そもそもなぜ、このような衝突が起こるのかといえば、それは「親はゲームに問題があると考えているから」です。ゲームさえコントロールすれば、勉強に向かうのではないかと錯覚してしまうのです。
例えば、「朝、時間がないのに子どもが準備せずぐずぐずしている」「テスト前なのに勉強をする様子がない」「宿題をやらなければならないのにゲームばかりしている」「体によいものを食べさせたいのに、子どもはまったく食べない」など、日々の生活上における親子のぶつかり合いは少なくないでしょう。これらは、それぞれ「グズグズしていること」「勉強しないこと」「ゲームばかりしていること」「食べないこと」が原因と錯覚してしまうため、親は無理やり子どもに言いきかせようと努力します。
または、“黙って見守る”という名の「声なきプレッシャー」を与える場合もあります。しかし、それでも、子どもが変わらないと、また子どもとのバトルが再開します。やがて子どもが成長するとともに、衝突テーマが毎年変わり、解決しないまま、あっという間に子どもは大人になっていきます。
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