社長たるもの、出会う人すべてが人材候補に見えてくる
南:南場さんは、会社にとっての人材とはどういうものだとお考えですか?
南場:同じ目標に向かっていく同志のような存在ですね。
南:家族のような存在というのとは、また違う感じですか?
南場:家族とはまったく違います。私はプライベートなことは特に干渉しないので。
南:ライバルに近い感じ?
南場:ライバルに近い面もあります。同志であり、ライバルでありという存在です。私は、必ず自分が尊敬できる人をチームに入れています。だから、チームは自分のつっかえ棒というか、自分を律するものでもある。易きに流れやすいところを、この人たちにはそんな自分の姿を見せたくないということで、自分を律しているところもあります。
南:会社を経営して感じているのは、成長のフェーズによって欲しい人材が変わってくるということです。南場さんの場合、起業当初はどういう人を集めようとしたのですか?
南場:自分よりも優秀な人、かつ、心から尊敬できる人。それは今でも変わっていないです。
南:その人たちをどうやって探したのですか?
南場:やっぱり、人づてで紹介してもらうのがいちばんですね。でも、私としては、会う人全部が人材候補に見えてしまうんですよ。たとえば飛行機に乗ろうとしたとき、グランドスタッフの人の手際がよくて、感じがいい。聡明ですばらしい人だなと思うと、思わず名刺を出してしまう。「今の仕事、満足していますか?」とか言って(笑)。
南:その気持ち、僕もわかります。僕もファストフードの店員に名刺を渡したことがあります。「対応がいいですね」って(笑)。
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