南場さん、DeNAも「肉食採用」なんですか? 【特別対談】欲しい人材は、しつこく追いかけます!

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 「なぜ、ビズリーチには人が集まるのか?」──。2009年4月にサービスを立ち上げてから5年を迎えた株式会社ビズリーチ代表の南壮一郎は、たくさんの人たちからこのような質問を受けてきた。仲間と2人で始めた会社は、2014年6月現在、従業員数約300人に成長した。ただし、最初から人が集まってきたわけではない。多くの成功者から採用の仕方を教わり、それを自社流にアレンジすることでうまく回り始めたのだ。じっと待つだけの「草食系」では優秀な人はやって来ない。「肉食採用術」のすべてを公開する。あなたの会社も採用強者を目指していただきたい。
 今回は特別対談として、DeNAの取締役、南場智子さんとともに、「肉食採用」について語り合う。 
DeNA取締役の南場智子さんに、採用の仕方をうかがった

社長たるもの、出会う人すべてが人材候補に見えてくる

:南場さんは、会社にとっての人材とはどういうものだとお考えですか?

南場:同じ目標に向かっていく同志のような存在ですね。

:家族のような存在というのとは、また違う感じですか?

南場:家族とはまったく違います。私はプライベートなことは特に干渉しないので。

:ライバルに近い感じ?

南場:ライバルに近い面もあります。同志であり、ライバルでありという存在です。私は、必ず自分が尊敬できる人をチームに入れています。だから、チームは自分のつっかえ棒というか、自分を律するものでもある。易きに流れやすいところを、この人たちにはそんな自分の姿を見せたくないということで、自分を律しているところもあります。

:会社を経営して感じているのは、成長のフェーズによって欲しい人材が変わってくるということです。南場さんの場合、起業当初はどういう人を集めようとしたのですか?

南場智子(なんば・ともこ)
DeNAファウンダー
新潟市生まれ。津田塾大学卒業後、1986年、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。90年、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得、96年、マッキンゼーでパートナー(役員)に就任。99年、同社を退社してDeNAを設立、代表取締役社長に就任。2005年、東証マザーズ上場を果たす(2007年、東証第1部に指定替え)。2011年、病気療養中の夫の看病に力を注ぐため、代表取締役社長兼CEOを退任、代表権のない取締役となる。2003年、内閣IT戦略本部員、2004年、規制改革・民間開放推進会議委員などを歴任。

南場:自分よりも優秀な人、かつ、心から尊敬できる人。それは今でも変わっていないです。

:その人たちをどうやって探したのですか?

南場:やっぱり、人づてで紹介してもらうのがいちばんですね。でも、私としては、会う人全部が人材候補に見えてしまうんですよ。たとえば飛行機に乗ろうとしたとき、グランドスタッフの人の手際がよくて、感じがいい。聡明ですばらしい人だなと思うと、思わず名刺を出してしまう。「今の仕事、満足していますか?」とか言って(笑)。

:その気持ち、僕もわかります。僕もファストフードの店員に名刺を渡したことがあります。「対応がいいですね」って(笑)。

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