「英語ガイドする小学生」に学ぶ言語習得8原則

外国語は早期教育を行ったほうが有利なワケ

早期英語教育にはどんなメリットあるのか、解説する(写真:プラナ/PIXTA)
日本にいながらにして英語が話せるようになりたい、誰もがそう思っているのではないだろうか。岡山県在住の小学生・川上拓土君は日本にいながらにして英語を身に付けた1人だ。岡山県の観光地で海外からの観光客に英語でガイドをする彼はどんなメソッドで英語を身に付けたのか? 第二言語習得の専門家で、『0歳から始めて8歳で英語ガイドができる子を育てた 拓土くん家の英語メソッド』の監修を務めた原田哲男氏に、拓土くんの家庭で取り入れてきた「早期英語教育」のメリットや重要なポイントについて聞いた。

早期教育が音声習得に有利とはいえない

早期英語教育の利点としてよく言われるのが、「発音にプラスになる」からだという意見です。事実、小学校に英語教育を導入する前の1990年代の議論では、「児童が持つ音声面の柔軟な吸収力による外国語習得への適性」が挙げられています。

しかし、日本のような英語使用が限られた場面では必ずしも、音声習得に有利になることは保証できません。また、英語使用者のうちの約75%は英語を第二言語または外国語として使用または学習している人です。

すなわち、世界の英語にはさまざまな外国語訛りの発音が存在しているわけですが、それでもお互いが十分に理解できることは、すでに25年以上前にカナダの音声習得の研究で明らかになっています。

このような理由で、早期英語教育の利点を音声習得のみに結び付けることは、かなり偏った見方だと思われます。児童の音声習得のポテンシャルを否定しないまでも、早期外国語教育の他の多くの利点を見逃しているのは大変残念でなりません。

ここでは、外国語習得に必要とされるいくつかの大切な要因を、岡山県在住の小学生・拓土くんが英語力を伸ばしてきた記録を辿りながら、考えてみたいと思います。

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