日本人が「いつまでも英語を話せない」悲しい原因 英語学習で陥りがちな「4つの誤解」
【誤解①】たくさん聞き流せば話せるようになる
あまり聞きなじみはないと思いますが、「第二言語習得」という、人が言語を習得するプロセスを明らかにする学問があります。いわば“言語習得の科学”とも言えます。
この第二言語習得の観点から考えると、なぜ日本人が英語が話せないのかが見えてきます。日本人の英語学習には次の4つの誤解があると考えています。
【誤解①】たくさん聞き流せば話せるようになる
英語を毎日聞いていると、英語を勉強している気がします。とはいえ、わからないまま聞いていても“ただの音”にすぎません。だから、たくさん英語を聞き流しても、英語を話せるようにならないのです。
大切なのは、理解してインプットすること! 英語をただ聞き流すだけでは英語のインプットになりません。
海外留学をして、現地でネイティブの友だちができたら、その会話の中で学ぶことはたくさんあるでしょう。この状況では「こうしゃべる」というのがわかっていくからです。
でも、ただ単に英語を聞き流すというのは、場面も不明だし、誰がどういう状況で話しているのかもわからないので、頭に入ってこないうえに楽しくないですよね。
中国語やヒンディー語を聞き流していると想像してみてください。単語の意味もわからないのに聞き流したところで、しゃべれるようになるとは思いませんよね。
第二言語を習得するには、どの場面でどのような言い方をするのかを理解したうえで、自分で考えたものを口にする練習が必要です。これを「自発的アウトプット」といいます。「人は自発的にアウトプットすることで 言語を習得する」という理論です。
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