日本人が「いつまでも英語を話せない」悲しい原因 英語学習で陥りがちな「4つの誤解」
ところが、英会話を始めたばかりの方などはcommuteやdiligentがパッと出てくるようになることを目指しているんですね。とくに、これまで勉強してきたという人に多いです。
同じ言葉の日本語と英語を比べた際、日本語だとこれくらい話せるけど、英語はこれくらいしか話せないとなるとストレスがたまります。ならば、日本語力を下げればいいのです。
例えば、「いただく」という日本語を英語で言おうとすると単語が出てきませんよね。そこで、「もらう」という簡単な日本語にしてみたら「get」と言えるのではないでしょうか。そこに気がつけば、もっと英語でのコミュニケーションが楽しめるようになるでしょう。
日本語と英語の差、自分とネイティブの差、すべてにおいて「レベルが上のほうを下げる。下のほうを上げない」ことです。
ただしこれは、みなさんの理想である「英語が話せる姿」を諦めてくださいと言っているわけではありません。レベルを下げてアプローチすると情意フィルターが薄くなり、吸収率も格段によくなって、結果みなさんが理想としている話せる姿になれるという「ルート」の違いの話なのです。
【誤解④】暗記すれば話せるようになる
英語を学んでから使おうという人が多いのですが、正しくはその逆─―「英語は使いながら学ぶ」ことが大切です。
英語力を高めるのに暗記する必要はありません。英語は文字ではなく状況から習得するものであり、そのために必要なのが「スパイラル学習」という理論です。「スパイラル学習」とは、人は“状況”から何度もくり返すことによって言語を習得する、という理論です。
例えば、
「I play soccer at school.」
「I play soccer with my friends.」
「I can play soccer very well.」
「I like playing soccer with my friends at school.」
このように次々と状況を変えると理解が深くなります。
ここで過去形の「I played soccer yesterday.」にしても「play soccer」は残っていますよね。こうして単語をひとつずつ増やして、成長していくのです。
スパイラル学習はその言葉が何回も出てくるので、勝手に覚えます。だから、英語学習であるべきは「暗記禁止」。覚えようとなどしなくても勝手に覚えるからです。
大人は単語を1回で覚えようとしますが、そもそもそれは無理な話。スパイラル学習で何度も使うほうが定着率が格段に上がり忘れなくなります。数をこなすほど間違いも増えてくる。こうして間違いにも慣れてくるので情意フィルターも下がり、英語力の吸収率も上がっていくという流れです。
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