私たちが信じる「節約ワザ」2020年で消えるもの コロナは節約の知恵にも影響を及ぼしている

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まず考えたいのは、「まとめ買いをベースにした予算立て」だろう。

月の食費予算から米など大物の分を除き、残りを日割りで計算する。買い物に行く頻度に合わせて、何日分を買うのかを掛け算する。日用品を同じ店で買うことが多いなら、その予算を合計してもいい。現金派は、とにかくその金額しか財布に入れないで出かけることだ。週末にまとめ買いをする家庭は、月曜からではなく週末が予算執行のスタートとする。

キャッシュレス派は「あといくら、使えるお金が残っているか」を管理するのがポイントになる。プリペイド式電子マネーを食費専用にするのが手っ取り早い。1週間分の予算額をチャージしておくのが管理しやすいだろう。

ただし、チャージできる最低単位は異なり、nanacoやWAONは1000円単位(上限5万円。WAONは上限2万円から変更手続きする)、鉄道系のSuicaは500円単位で上限2万円、PASMOは1000円単位で上限2万円(ただし、鉄道会社の券売機で10円単位でチャージ可能の場合も)などだ。利用金額に応じてポイントもたまるので、それもまた電子マネーに変えて食費にあてる。

次に予算内に収めるための買い方だが、売り場の配置に任せず、「買い物は肉・魚売り場から」がいい。特売品や単価の安いものからあれこれ買っていると、気づくと予算オーバーになっていることがあるからだ。まず価格が大きくなるメインの肉や魚を確保して、残金の範囲でサブの食材や特売品を買うほうがいい。

なお、“3品まとめ買いで割引に”というセット商法は、平時なら余計な買いものが増える元なのでお勧めしないが、コロナ下のまとめ買い用と考えれば悪くはない。コツは、同じものを2品あるいは3品選ぶことだ。豚肉とひき肉と切り身魚をバラバラ選んで買うのではなく、豚肉×3、ひき肉×2+切り身魚×1というように。異なる3品を中途半端な量で買うよりも、単品の分量を2~3倍にしたほうが料理には使いやすい。

買い物するにも不自由になったとはいえ、悪いことばかりではない。買い物回数が減ることで、「買わなくてよかったもの」も減る作用がある。デジタルに金額を計算し、適正な予算内で適量を買う。シンプルだが、食費節約はそれに尽きる。

光熱費の節約は「自然とともに生活」へ

次に節約が難しくなったのは光熱費だ。とくにこれからの季節は暖房が欠かせない。エアコンを使っている家庭であれば、夏より冬のほうが電気代が跳ね上がる。ガス暖房も同様だ。

これまで最も有効だった節約法は、「家にいないこと」だった。それも、出先でお金を使わずに済む図書館や公共施設に出かけるのがベターだったのだが、コロナ感染対策で施設自体が閉館したり、利用を控える呼びかけがされた。家にいるしかない。

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