外国人投資家は、本当に日本株を買うのか ぐっちーさんが読む、ちょっと先のマーケット

✎ 1〜 ✎ 47 ✎ 48 ✎ 49 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ダービーはトーセンスターダム注目。市場の声も聞こう

ついにダービーであります。昨年は、早くから注目していたキズナの一本勝負で、めでたく勝利と相成りました。今年は一体どうなるでしょうか?ほかのレースと違い、とにかく馬の一生で一回しか出られないレースですから、予想する方もかなり真剣であります。

ポイントはどこか。

いわゆる「1冠目」に皐月賞があって、当然そのままダービーでも勝ちそうなものですが、これが実はそうでもない。両方勝つのはそれこそディープインパクトのように圧倒的実力、野球で言えば「松井級」の馬だけで、それ以外は皐月賞馬がダービーではコロッと負けることがある、という事実であります。

これは中山競馬場と東京競馬場の直線の長さと馬場特性の違いに問題があるわけですが、今年のメンバーを見渡してみると、これをこなせるような、ディープ級の馬がいるようには、どうにも思われないのですよ。

となると、東京競馬場の長い直線に対応できるだけの「上がりの実力」がある馬が台頭する可能性は十分にある。皐月賞で勝ったのはイスラボニータでしたが、それ以外の馬にも十分チャンスはあると言うことです。

そうなると、私が前からこいつはダービー向きだと考えていた武豊君が乗るトーセンスターダム。皐月賞11着という惨敗が気になりますが、中山以上には走りそうで、見るからに左利き。一気に挽回もあり、です。

さらに皐月賞1番人気で2着に入ったトゥザワールドも良血に加え、どう見ても東京向きのような気がします。

同じ東京競馬場で距離も同じ2400メートルを走る「青葉賞組」はオッズによっては毎回波乱要因になっており、ショウナンラグーン、ワールドインパクトは軽視できません。特にワールドインパクトは最後明らかに流しにかかっての2着ですから、本番で叩き合えばこの力関係は逆かもしれない。ただし過去十年では青葉賞組は2着が最高なので、本命には向きません。

悩ましいのは唯一の牝馬であるレッドリヴェールでしょうか。

桜花賞では先週惜しくも負けたハープスターの2着だったわけですが、どうもハープスターとの再勝負を避けてこちらに出てきた感が強く、ハンディは有利ですが牝馬でこのレースを勝つとなると、あのウォッカ以来ということになりますので、これは実際容易な事ではありません。レースを見ている感じではあのウォッカを上回るようにはちょっと見えませんでした。牝馬で8枠16番を引いてしまったのも、スタートが難しいでしょうね。

ということで、ワタクシ、本命トーセンスターダムですが・・・1番人気の勝利確率は比較的高いレースで、2着、3着には10番人気以下が突っ込んでくることも多いのがこのレース。よって、これらの馬から手広く3連複、場合によっては1番人気頭固定の3連単で狙ってみたいと思っております。

1番人気には、何がくるのかな~・・・

出でよ、万馬券!!

ぐっちーさん 投資銀行家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ぐっちーさん ■本名:山口 正洋(やまぐち まさひろ)。投資銀行家。1960年東京都港区生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。丸紅を経てモルガン・スタンレー、ABNアムロ、ベア・スターンズなど欧米の金融機関を経て、ブティック型の投資銀行を開設。M&Aから民事再生、地方再生まで幅広く ディールをこなす一方、「ぐっちーさん」のペンネームでブログを中心に大活躍。2007年にはアルファブロガーを受賞、有料メルマガも配信中。さらに『AERA』や『SPA!』で連載をもちつつ、テレビやセミナーでも人気。主な著書に『なぜ日本経済は世界最強と言われるのか』(東邦出版)、『ぐっちーさんの本当はすごい日本経済入門』『ヤバい日本経済』(後者は共著、いずれも東洋経済新報社)などがある。競馬予想も一流。一方でメインレースはほどほどで、平場の条件戦などを好む。【2019年9月29日19時編集部追記】2019年9月24日、山口正洋さんは逝去されました。ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事