「ニッケイヘイキン号」に進路はあるか?

山崎 元が読む、ちょっと先のマーケット

 

「黒田騎手」が手綱をとる、「ニッケイヘイキン号」は、いよいよ勝負どころにさしかかっている(写真は昨年春の天皇賞。勝利馬のフェノーメノは左から3頭目/日刊スポーツ/アフロ)

後藤騎手の落馬と規制緩和の関係

今回は、冒頭から競馬の話を書く。先週の日曜日(4月27日)、2回東京2日目第10レースの府中市市制施行60周年記念。府中コースの最後の直線中ほどで後藤浩輝騎手が落馬したシーンが、頭から離れないからだ(JRAのホームページからレース結果→4月27日の2回東京2日→10R→パトロールビデオを参照)。

リラコサージュ号騎乗の岩田康誠騎手の進路変更で前に入られた後藤騎手のジャングルハヤテ号が躓いて転倒。後藤騎手は激しく落馬して、直ちに救急車で病院に搬送された。

この二人の組み合わせには、浅からぬ因縁がある。岩田騎手は以前にも進路変更で後藤騎手の落馬の原因を作ったことがある。確認の方法がない噂なのだが、その落馬が原因で、後藤騎手と仲のいい騎手達と岩田騎手との間が険悪になったとの話を聞いたことがある。

岩田騎手は後藤騎手に何か含むところがあるのかも知れないとも思ったが、JRAのホームページでパトロールビデオを見ると、岩田騎手は後藤騎手の前に入ってから後を振り返っている。あるいは接触があったのかも知れないし、落馬の気配を感じたのかも知れない。筆者は、このビデオを見て、岩田騎手の今回の騎乗が悪意によるものではないように感じた。「落とす」つもりの進路変更なら、後は振り返らずに知らぬふりを決め込むだろう。ともあれ、後藤騎手の無事な回復を祈るしかない。

次ページ規制緩和がもたらす、不確実性と危険という副産物
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