中国で誰が幽霊不動産を買っているのか?

いま、中国で何が起きているのか②

 

本当に不動産価格は崩れないのか――。中国の不動産への「信仰」は根強い(ロイター/アフロ)

久しぶりに香港や深圳のレアメタルトレーダーと会って、旧交を温めている。

20年前はお互いにハングリーだった。彼らも、若さにまかせてスペキュレーション(投機)に近いことでも、マニピュレーション(市場操作)まがいのことでも、平気でチャレンジしていた連中である。

旧友が断言「バブル崩壊は、まだまだ先の話」

香港のレアメタルトレーダーといえば、20年前なら知っている連中だけでも20社ぐらいは活躍していたものだ。だが、今や数えるほどしか生き残っていない。香港に残ったのは単なる金融機能だけで、貿易にかかわる機能は中国国内に移ったのだろう。それでもしぶとくサバイバルできたのは、専門性のある特殊な分野に特化して、グローバルに取引を展開してきた連中だけである。

彼らメタルトレーダーも、今や50代の半ばから還暦を迎えている。今までガッツリ儲けており、彼らの資産は、といえば、最低でも1億人民元(約16億円)以上はあるだろう。おきまりの話だが、息子や娘たちは、英国かカナダやオーストラリアなどに留学させ、すでに資産は国外に逃避済みのはずだ。すでに留学から帰ってきて親父の事業を引き継いでいる息子もいる。本人は、香港や中国内にあわせて5軒ないし6軒のコンドミニアムや不動産をもって、悠々自適の生活を楽しんでいる。

百戦錬磨の彼らは、いわば現場の景気の流れを最も敏感に感じている連中のはずだ。その彼らと意見交換では、「仮にあったとしても、『中国バブルの崩壊』はまだまだ先の話だ」との意見なのである。

次ページなぜ、バブル崩壊は先のことだと言えるのか?
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