パナソニック巨額損失は日本経済の縮図(上)

「インサイダー」が見たパナソニック論

パナソニックの巨額損失が新聞発表された翌日の11月2日、大阪のホテルニューオータニで「パナソニック エクセレント パートナーズ ミーティング」が内外の購入関係先365社600人以上を集めて行われた。

その前々日の10月31日、同社は2013年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、最終損益が何と7650億円の赤字(従来予想は500億円の黒字)になる見通しを発表した直後だから出席者は全員、かたずをのんでオープニングの言葉に聞き入った。

創設10年に満たない当社AMJがパートナーズミーティングの招待を受けたことは、実は日本の一流企業のトップが集まる中で、一人前の企業として認めていただいたという意味だ。「これからはさらに頑張らなければならない」と痛感した。

パナソニック(津賀社長、左)ベストパートナー賞を受賞した新日鐵住金の友野社長(右)

第1部のミーティングでは世界的な景気減速の中で、主力のデジタル家電などほぼすべての事業分野で販売計画を大幅に下回った環境の説明があった。続いて津賀一宏社長が登壇。「一昨日の業績予想の修正についてはさぞや皆様は驚かれたと思います。また翌々日に、このパートナーズ ミーティングを開催することにも驚かれていると思います」との、印象的かつ率直な言葉の中にも、危機感があふれるあいさつだった。

津賀社長がミーティングで強調したこと

津賀社長が強調したのは以下のことだ。パナソニックは、エレクトロニクスNo.1の「環境革新企業」を目指すために全事業活動の基軸に「環境」を置いている。また、世界中の次世代の人たちのために、全世界で起こりつつある「グリーン革命」を、先頭に立って推進しながら、18年の創業100周年に向けて、普通の会社として原点に戻り新たな挑戦を始めたい、としている。

津賀社長のあいさつに続き、第1部のミーティングが行われた。第1部は約2時間。映像によるパナソニックの紹介、ECOの取組み、感謝状の贈呈、受賞会社代表のあいさつ、そして調達部門の取組みである。「ECO・VC賞」と「ベストパートナー賞」の授賞式では、10月から新会社となった、新日鐵住金の友野宏社長から全受賞会社を代表してのあいさつがあった。

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