「不倶戴天」の敵?韓国家電との戦い

アラブで韓国製が売れるワケ

前回に続き、日本経済の7重苦以外で日本の家電企業が「負け組」になった原因は何か?について考えてみた。

そこで、まず、初めから読者にクイズを出したい。

アラブ市場に冷蔵庫を売るため、日本の家電メーカーは他社に負けないように常に世界最高の機能を装備し、競合メーカーよりも保証期間も長く、価格も競争力のある価格帯に抑え、アラブの金持ち相手に売り出した。

一方、韓国メーカーは普通の装備で、保証期間は短いが日本には負けない価格帯で売りだした。その他の条件については、日本も韓国も販売先の代理店や量販店は同じで何の差がある訳でもなかった。ところが、韓国の冷蔵庫はすべて売り切れたが、日本の冷蔵庫は売れ残り、滞留在庫となったため、とうとうアラブ市場から撤退を余儀なくされてしまった。

技術条件は日本が優れているのになぜ、韓国品だけが完売したのだろうか?正解は最後に載せるので本文のヒントを読みながら、読者のみなさまは回答を考えて頂きたい。

サムスンやLG電子の勝因はどこにあるのか?

前回の「スレスレ発言録」ではパナソニックの危機感あふれる話を書かせていただいたが、そのパナソニックによると2012年度の7月から9月の損失は約90億ドル(約7000億円)だが、一方の韓国企業トップのサムソンの利益は7月から9月で約60億ドル(4800億円)となった。

この差は本業の不振に加え、パナソニックがのれん代と損失投資の引き当てをしたのに対して、サムソンはスマートフォンの絶好調と海外市場での連戦連勝によるものだが、果たして、理由はそれだけだろうか?

当然のことながら、日本の敗因は七重苦と経営判断のミスによるもので、韓国の勝因は政府一丸となった追い風政策と、的確なスマホへの集中的な積極投資によるもの、とアナリストは分析している。だが、私はそれ以外にも理由があると思っている。

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