家電の巨人ハイアールがもくろむ日本攻略

日本初のガラスドア採用冷蔵庫を発売

三洋電機の洗濯機・冷蔵庫事業を、中国ハイアールがパナソニックから買収したのが今年1月。そのハイアールが日本市場の深耕に向けて “日本初”となるガラスドアを採用した冷蔵庫を発表した。

「ガラスドアの冷蔵庫は、デザイン性を重視するイタリアやフランス、イギリスで人気だ」ハイアール アクア セールスの商品統括部・森田昌治統轄部長は言う。扉の外層にガラス材を使ったことで傷が付きにくく、汚れが付着しにくくなるという。

世界165カ国に進出し、白モノ家電で販売シェア世界一を誇るハイアールは、年に約2000万台の冷蔵庫を生産する“家電の巨人”。日本で展開していないモデルも多く、ガラスドアの冷蔵庫もその1つだった。

開発期間を大幅に短縮

今回の新製品が発売にこぎ着けるまでに要した期間は、わずか6カ月。通常はマーケティングから金型製作などのプロセスを含めると、16カ月以上を要する。開発期間を大幅に短縮できた背景には、三洋の技術を基盤にして、ハイアールの技術を組み合わせたことが大きいという。

ほかにも冷蔵庫内の棚に強化ガラスを採用するなど、細かな特徴で差別化を図っている。もっとも冷蔵庫に求められる「省エネ・コンパクト設計」については、「省エネ設計は採用しているが、大手メーカー以上の数値を実現するのは簡単ではない。それ以外の要素を求めるお客様に選んでもらいたい」(森田氏)と意気込む。

次ページハイアールのシェアは?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 就職四季報プラスワン
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • ブックス・レビュー
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT