中国バブルは、いよいよ崩壊するのか シャドーバンキング問題の深刻度は?日本への影響は?

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不動産の話だけでは済まなくなってきた中国経済。日本への影響は?(ロイター/アフロ)

中国バブル崩壊の足音が、ひたひたと近づいてきているような気がします。中国を代表する株価指数、「上海総合指数」は、6月24日に2000ポイントの大台を割り込みました。2008年のリーマンショック前には6000ポイントを付けていたことからすれば、3分の1以下にまで下落したことになります。中国バブルは崩壊するのか。その時、投資マネーはどう動くのか。草食投資隊の3人に語ってもらいました。

シャドーバンキングの正体とは?

中野 中国の「シャドーバンキング(影子銀行)」って、話題に上っているじゃないですか。なんだか、あまり得体が知れないのが気持ち悪いですね。これって、要は表に出てこないお金の流れということですよね。

藤野 かつての日本にもあった無尽講、頼母子講のようなものでしょ。中国の四大国有商業銀行、つまり中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行に属していない銀行あるいは金融機関というのが皆、「シャドーバンキング」というくくりでまとめられている。シャドーバンキングなどというと、何だかヤミ金融の一種というイメージが先に立つけど、実際に調べてみると、ちゃんとした金融機能を果たしているところもある。それこそAからFまでのグレードがあって、そこにはしっかりした金融機関も存在しているけど、一方、超高利でお金の貸し借りをやっているヤミ金融もいる。そんな感じかな~。

中野 違法金融機関ではないんですよね。

渋澤 違法ではないでしょ。規制する法律そのものがないんだから。

中野 規制がなければ何でもOKってことですか。理財商品なんていう、何か怪しい雰囲気の金融商品も出てきていますよね。

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