英語が苦手な人ほど「実は日本語が残念」な現実 偏差値27から東大合格!僕の逆転「英語勉強法」

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他の例として、「hungry」という英単語は「お腹が空いている」状態を指しますが、「ハングリー精神」なんて日本語もあるように、「耐えて何かを待ち望む」といった意味もあります。

どうして「お腹の状態」と「耐えて望む」という意味が一緒になるんだろうと疑問に思う人もいるかもしれません。でも、日本語の「飢餓感=飢えているからこそ、何かを渇望している状態」という言葉を知っていれば、これはすぐに理解できるはずです。

お腹が空いているからこそ、何かを強く欲しがる。「渇望」という日本語でも、これは表現されていますよね。渇いているからこそ望んでいる、と。

こんなふうに、日本語力があれば英語が理解しやすくなることって、実は非常に多いのです。

文法だってそうです。例えばmustという助動詞を学ぶとき、「『義務』を示す助動詞だから『すべきである』だ!」と考えてしまっている人、多いのではないでしょうか。

でも、そのまま「すべきである」と理解してしまっていたら「You must be hungry.」と言われたときに、意味がわからなくなってしまうのではないですか? 「お腹が空かなければならない、って何!?」と。

「must」は確かに「義務」ですが、「義務」という日本語には「こうすべきだ」という意味だけではなく、一本の道を行くように予定調和として「こうなるだろう」というニュアンスもあります。だから「You must be hungry」は「お腹空いてるよな?」という意味になるのです。

しかし、「義務」のニュアンスをあまりきちんと理解できていない人は、いつまで経っても「must」=「すべきである」という理解しかできないわけです。

知らない単語の意味を「推測」するのも日本語力

日本語ができている人は、知らない単語の意味を「推測」する力にも優れています。

みなさんは、自分がまったく知らない単語が出てきてしまったときに、試験会場や会話の場でどのように対応しますか? 例を挙げるなら、「compromise」という英単語の意味を知らなかったとして、どうしますか?

実は日本語力のある人なら、辞書を見なくてもおおよその意味を類推することができます

まず、「compromise」って、切れ目を入れて2つに分けるとしたら、どこになるかわかりますか? 正解は、「com」と「promise」です。

「promise」という英単語が、「約束」という意味だと知っている人は多いですよね。知らなくても、もしかしたらとある会社の企業名で使われていて、「契約を結んでお金を借りる」みたいなニュアンスがあるんじゃないかと推測できるかもしれません。

では、もう一方の「com」がどういう意味かわかりますか? これは「合コン」とか「カンパニー」とか、そういう言葉で使われる「一緒」という意味の言葉です。

では、「一緒に約束を結ぶ」ってどういう意味になるでしょう? これは、「お互いが譲り合って歩み寄る」というニュアンスになるので、「譲歩」とか「折衷案」とか「妥協」とか、そういう意味になります。

これも、「折衷」とか「譲歩」とか「妥協」とか、そういう語彙や言葉の理解が追いついていないと理解できないものですが、逆に日本語力があれば類推できるはずです。

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