英語が苦手な人ほど「実は日本語が残念」な現実 偏差値27から東大合格!僕の逆転「英語勉強法」

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まず大前提として、英語ができない人って、実は日本語ができていない場合が非常に多いのです。

「は!? いやいや、そんなことはないよ!」「普通に日本語を使えているけれど、英語が話せないんだよ!」と考える人は多いと思いますし、事実、僕も英語の点数が3点だったときにこれを聞いたら、同じような反応をしたと思います。

日本語が苦手だと英語力も伸びづらいわけ

しかし、本当にそうでしょうか?

たとえば、「structure」という英単語の意味を知っていますか? これは、「構造」という意味の英単語です。

普通、英語を勉強するときには、この「構造」という日本語を見て「ふーんなるほど、structureは構造って意味なんだな」と知り、「構造、構造、構造……」と暗記することと思います。

しかし、この「structure」という英単語には、「構造」という意味以外にもさまざまな意味があります。「建物」とか「機構」とか、「組織」とか「組み立て」とか、そういう意味でも使われるのです。

僕は初めてこの「structure」という英単語を勉強したとき、「ええ!? structureって『構造』だけじゃなくてそんなにいろんな意味があるのか。ぜんぶ覚えなきゃ」と考えた記憶があります。「英語って覚えること多くて大変だなあ」と。

でも、違いますよね?

ここで日本語力のある人なら、「構造」という言葉の意味を考えることで、物事が積み重なって何かが出来上がっているイメージが湧くはずです。「建物」はコンクリートや木が積み重なってできていますし、組織や機構は人が集まって積み重なってできています。何かを組み立てるわけですから、「組み立て」だって理解できます。

つまり、日本語ができている人なら、「structure=構造」という理解だけで、他のさまざまな意味がすんなりと頭の中に入ってくるのです。どういう意味で「structure」が使われようとも、「今のstructureは、構造と建物と機構と組織と組み立て、どの意味だろう!? ほかの意味はあったかな? 辞書で調べなきゃ!」なんて考えなくてすむのです。

同じような例は無数にあります。たとえば「order」という英単語には「命令」「秩序」「順序」「順番」なんて意味がありますが、これは全部「秩序=あるべき姿が保たれている状態」だと理解すれば簡単にわかります。

無作為ではなくABC・あいうえお・背の順で並んでいれば秩序が保たれていますし、上の人が下の人に何かを命令するのはあるべき姿ですよね。イギリスの議会では会議の途中でヤジや討論を止めるために、議長が「オーダーオーダー!」と言うそうですが、これは「静かに!」という意味です。要は「秩序を保て」ということですね。

これを聞いて「orderって『静かに』って意味もあるのか!」なんて考えていては、暗記量が膨大になるため、いつまでたっても英語ができるようにはなりません

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