トランプは「話し方の天才」、凄すぎる3大秘訣 「熱狂を生み、人を駆り立てる」理由は、これです

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コミュニケーションの成否を決めるのは「話す内容」×「話し方」×「話し手のエネルギー、気、志、思い」の3要素です。

日本人はそのどれも、体系立てて学び、習得する機会がなく、「話すことに自信がない」という人が大勢います。

「誠実で親切で、良識ある人より、ただ声がデカくて、敵を作ることを恐れず、自信をもって叫ぶヤツの声が通ってしまう」。そんな理不尽さを感じることはありませんか。

筆者は、日本の大企業の幹部層に話し方のコーチングをしていますが、日々、痛感するのは、とにかく控え目で、自分のよさ、強みをしっかりと上手に伝えることが苦手な人が多いということです。

【3】「圧倒的な熱量」と「盛り」で、エネルギーが凄い

日本人のエリートは、総じて「盛り」が足りないのです。実態以上に自分を小さく見せるしぐさ、話し方ゆえに、お行儀がよすぎて、「エネルギー」が非常に低い

一方、トランプを見てください。中味はスカスカでも、真実でなくても、堂々と断定し、言い切る。自分を大きく見せるように振る舞う。

そして、圧倒的な熱量。モノを動かすために必要なのは「エネルギー」ですよね。人を動かそうとするのであれば、話し手はエネルギーを放出しなければならないということなのです。

日本人は、もっと正しく「盛る」話し方を知ろう

残念ながら、「低燃費」のコミュニケーションは、伝えていないのと同じこと。トランプの盛り方は異常ですが、日本人ももう少し、正しく「盛る」話し方を知る必要があるでしょう。

正しければ、もしくは、いいものならば、いつか誰かがわかってくれる、認めてもらえるわけでは、残念ながらないのです。

国を分断し、国力を削ぎ、混乱を招くトランプのコミュ術は、禁じ手と言える範疇ですが、それをどう批判したところで、まったく効力はなく、むしろ勢いづけるようなもの。

結局、「コミュ力」に対抗するのは、正義や真実ではなく、「コミュ力」でしかありません。その戦いを制すのはどちらか。まもなく審判が下ります。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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