激変!大学入試「オンライン面接」攻略するコツ コロナショックでの変更に戸惑う受験生へ

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試験科目となっている面接を、オンラインでの実施に切り替える大学が増えてきました。対策の方法はどう変わるのでしょうか(写真:SAMURAI/PIXTA)
コロナショックの影響で、総合型選抜や学校推薦型選抜で試験科目となっている面接をオンラインでの実施に切り替える大学が増えてきました。受験生側にとっては今までとはまったく違う受験環境に置かれ、戸惑いが隠せないのではないでしょうか。
こうしたオンライン面接は、通常の対面での面接と比べて、具体的にはどのように変わるのでしょうか。また、対策の方法はどう変わるのでしょうか。『改訂版 ゼロから1カ月で受かる 大学入試面接のルールブック』など多数の著書を執筆し、今春からスタディサプリに移籍した神﨑史彦氏(総合型・学校推薦型選抜対策講座講師)に、オンライン面接の対処法と今後の大学入試への期待について聞きました。

“通信不良”はできる限り防ぐことが大事

某大学において「オンラインの面接で通信不良などによって切断された場合は面接を打ち切りにする」とのアナウンスがあったことを発端に、文部科学省が通信環境の不具合が生じたときには代替措置を講じるように配慮するように通知を出す事態となりました(2020年9月9日付通知(「令和3年度大学入学者選抜におけるオンラインによる選抜実施について」)。こうした報道を受け、受験生や保護者の方々は不安が募るのではないかと推測します。

私自身は対面でもオンラインでも一長一短あると思っていますし、今まで通り受験生と直接会って面接をしたいという願いも理解できます。しかし、今年の状況においてはオンライン面接の対応をせざるをえないという局面にあることを、受け止めなければなりません。そうした中、高校生や先生方から、オンライン面接の対処についての質問を頻繁に受けるようになりました。そこで、それらの質問に私なりにお答えしようと思います。

Q. 通信不良によって、入試に不利になりますか?

A. 通信不良による不具合が起こった場合、受験生に不利にならないように、各大学が「トラブル受付の電話窓口の開設」「携帯電話での対応」「面接時間の延長」「大学のキャンパスでの実施」「再試験日程の設定」等、格段の配慮をすると表明しています。大学側はホームページで入試要項の変更を行ったり、受験生に通知したりしていますので、随時確認しておくとよいでしょう。

とはいえ、やはり面接中に通信切断や不具合が起こると、緊張もあいまって、動揺してしまうでしょう。落ち着いて試験に臨めなくなるのは、本意ではないかと思います。やはり、通信環境を万全に整えておくことに越したことはありませんね。

一般的に有線での接続が安定しますが、Wi-Fiや携帯電話の回線で受験に臨む場合は事前に通信が安定する場所を探っておくとよいですね。また、契約しているプランや学校支給の端末の場合はさまざまな制限がかかっていることがありますので、事前に確認しておくといいでしょう。

もし自宅にインターネット回線や端末が準備できないときは、例えば回線がある親戚の家や高校での受験でよいかどうか、大学での受験が可能かどうか、大学に尋ねておきましょう。

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