中高一貫校の入試スタイルが激変し始めた事情 理数教育注目で創造力や思考力試す問題続々
中高一貫校が再び人気になっている。
日能研の推計によると、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)では一貫校の受験者数が4年連続で増加中。来年の入試では2011年以来の受験者数6万人台回復の可能性が高い。この時期は、来年の入試に向けて学校説明会の開催が相次いでいるが、多くの学校で例年以上の参加者を集めている。
『週刊東洋経済』7月22日発売号は、「子どもが幸せになる学校選び 中高一貫校」を特集。中高一貫校の新しい動きなどについて紹介している。
東京23区の人口増に連動して受験者数増
首都圏を中心とした中高一貫校の受験者数増の背景には、人口増加がある。とくに一貫校への受験率が高い、中央区、千代田区、文京区、江東区など東京都心部で児童の数が増えている。一貫校で育った保護者が増えていることも理由の1つに挙げられる。
2021年度入試から予定される大学入試改革の影響も大きい。センター試験の代わりに導入される「大学入学共通テスト」では国語などで記述式問題が導入される。さらに、英語民間試験を活用した英語4技能(聞く、話す、読む、書く)の評価や、「主体的に学ぶ力」を評価するための提出書類の改善なども改革のポイントだ。
そして、従来から重視される「知識・技能」だけでなく、「思考力・判断力・表現力」や「学習の主体性」も求められている。
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