低調ファナックが待ち望んだ「中国復活」の兆し

意外にもリモートワークの追い風が吹く?

前年同期比50%超の営業減益を見込んでいたファナック。一転して前期並みまで大幅に上方修正した(撮影:梅谷秀司)

「3カ月前の状況と比べてだいぶ雰囲気が変わった」

ファナックの山口賢治社長は決算説明会でそう断言した。

工作機械の頭脳部分であるNC(数値制御)装置で世界最大手のファナックは10月29日、中間決算を発表。2020年3月期第2四半期までの連結業績は売上高2304億円(前年同期比11.7%減)、営業利益323憶円(同34.1%減)だった。

中間決算の結果よりも注目すべきは、通期業績予想の修正だ。売上高は5025億円(前年同期比1.1%減)、営業利益は854億円(同3.3%減)となる見通し。7月28日に公表した従前の予想数値と比較すると、売上高で18.7%増、営業利益に至っては121.8%増と大幅な上方修正となった。

リモートワークの拡大が追い風に

上方修正の要因は、中国、米州の一般産業向けなどでのロボット需要と、中国におけるIT関連向けの「ロボドリル(小型切削加工機)」の需要が増加していることだ。とくにロボドリルを含むロボマシン(加工機)部門の第2四半期の受注高は249億円と、第1四半期から50.9%増加した。

山口社長は「第2四半期の終わり頃からロボドリルの引き合いが増えてきた。リモートワークの広がりを反映し、パソコンやタブレット関係の引き合いが目立っている」と説明する。

今後についても、「第2四半期よりも、第3四半期と第4四半期は(受注水準が)上がる」(山口社長)と自信を見せる。

次ページ受注高は24カ月連続で前年割れ
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