低調ファナックが待ち望んだ「中国復活」の兆し 意外にもリモートワークの追い風が吹く?

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近年の工作機械市場は、自動車やスマホ、半導体などの受注拡大で好況に沸いた2018年を境に、終わりの見えない低迷期を迎えていた。

自動車や半導体関連需要の減少に加え、米中貿易摩擦の本格化により2018年秋頃から中国の景況感が悪化。対米輸出関税引き上げを懸念した中国企業が設備投資を控え始め、日系各社の工作機械受注も減速した。

さらに追い打ちをかけたのが新型コロナの感染拡大だ。中国では春節明けの工場再稼働が延期され、サプライチェーンも混乱。3月以降は欧米や日本国内でも大口顧客である自動車工場などの休業が相次いだ。

ファナックも例外なく失速

日本工作機械工業会(日工会)が10月20日に発表した9月の日本の工作機械受注総額も841億円(前年同月比15.0%減)と、2018年10月から24カ月連続で前年割れとなった。さらに日工会は、新型コロナの影響を理由に、今年1月に前期比横ばいの1兆2000億円と発表していた2020年の年間受注総額を、9月の会見で8500億円に下方修正した。

ファナックも例外ではない。2018年3月期には7265億円あった売上高は、2020年3月期までに5082億円へと減少。山口社長も9月の東洋経済のインタビューで「コロナの影響で設備投資に対して様子見感がある」と足元の需要動向を説明していた。

そんな中、受注回復の牽引役となっているのが中国市場だ。

ファナックの第2四半期の中国向け受注高は417億円と、第1四半期と比べて17.4%増加した。日工会全体でも中国向け受注が9月に208億円(前年同月比89.9%増)と顕著な伸びを見せ、外需向けの受注高は538億円と24カ月ぶりに前年同月比プラスに転じた。

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