ロボット需要減速?安川電機が再び下方修正

米中貿易摩擦が直撃、設備投資は様子見に

世界最大の産業用ロボット市場・中国を積極的に攻めてきた安川電機だが、業績・株価とも中国経済に振り回されている(撮影:梅谷秀司)

産業用ロボットメーカーで、世界四強の一角・安川電機と、工作機械や産業用ロボットの中堅メーカー・不二越が1月中旬、相次いで下方修正や減益決算を発表した。

1月10日に発表された安川電機の2019年2月期第3四半期決算(2018年9~11月)は、通期見通しの売上高を従来予想の4980億円から4820億円に、同営業利益を590億円から530億円へ下方修正。昨年10月に続く、今期2度目の下方修正となった。前2018年2月期は約11カ月の変則決算だったため単純比較はできないが、従来予想から一転して営業減益となる。

米中貿易摩擦が落とす影

産業用ロボットと工作機械はFA(工場自動化)製品と呼ばれ、その受注や売れ行きは、製造業の設備投資意欲を示す先行指標とされる。中でも2月期決算の安川電機と11月期決算の不二越は他社より半月程度早く決算を発表するため、「FA関連企業の株価の方向性をこの2社が決定づけてしまう」(市場関係者)ほどだ。

不二越の2018年11月期決算も、売上高こそ2522億円と従来予想の2500億円を上回ったが、営業利益は153億円と従来予想の180億円を下回り、一転減益に終わった。両社が業績未達の要因として口をそろえるのが、米中貿易摩擦を背景に、中国で設備投資を様子見する動きだ。

米中貿易摩擦の影響により、「産業用ロボットは商談から納入までの期間が長引くようになった」(安川電機)。不二越の本間博夫会長も「産業用ロボット(の市況)は悪い。大型案件や商談はあるのに、中国企業全般が様子見だ」と苦笑いする。

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