優等生ファナック、「営業益半減」の衝撃度

26年ぶり利益率20%割れ、何が起きたのか

4月上旬に行われたファナックの新製品発表会。会場は名だたるメーカーの関係者でごった返していたが、それとは裏腹に事業は苦境を迎えている(記者撮影)

「当面厳しい状況が続くだろう」

実質創業者の息子・稲葉善治会長からCEO(最高経営責任者)の座を4月に譲り受けたばかりのファナック・山口賢治社長は4月24日、山梨県忍野村の本社で開かれた決算説明会でそう語った。

2020年3月期の営業利益は「半減」

工作機械の動作を制御するNC(数値制御)装置で世界シェアトップ、産業用ロボットメーカー世界4強の一角でもあるファナックが2019年3月期決算を発表した。

売上高は6356億円(前期比12.5%減)、営業利益は1633億円(同28.9%減)と、おおむね直近の会社予想どおりに着地。前期に”バカ売れ”したiPhone製造向け小型工作機械の特需が消滅し、米中貿易摩擦の影響による中国経済の停滞も重なった。

それ以上に注目を集めたのが今2020年3月期の業績予想である。売上高は5369億円(前期比15.5%減)、営業利益は757億円(前期比53.6%減)と2年連続の減収減益予想で、営業利益は半減するという衝撃的な数字だ。この予想による営業利益率は14%。ファナックの営業利益率が20%を割り込むのは、1994年3月期以来、実に26年ぶりのことだ。

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