大坂なおみに「共感する女性」が口々に語る理由 彼女が訴えているのはBLM問題だけではない

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大坂や伊藤のような女性たち(両者ともに、2020年の『タイム』誌が選ぶ、「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている)は確かに、時代の変化を象徴している。

大坂が支持するBLM運動が、性差別の問題につながるのは不思議ではない。大坂をはじめ、こうした支持者の一部は、BLM運動の核心はジェンダー平等など人権問題だと考えているからだ。

アメリカの黒人が何世紀にもわたって耐え忍び、今も受けている差別的待遇と、日本の女性が今日受けている待遇に変わりはない。日本にも国籍や民族、出身地、性別、性的指向などで差別の対象となっている人は少なからずおり、こうした「インターセクショナリティ(重層的差別)」に対して疑問を呈して解決を促そうとするのがBLM運動であり、大坂はアメリカのテニスコートから全世界に対して、この問題について一段踏み込んだ啓蒙活動をしているのだ。

「BLM東京」の企画と広報を担当する須永茉奈美さんも、「あまりに多くの人が認識していないが、 BLMは人権問題だ」と話す。「海外で育った日本人として、自分も日本におけるBLM運動と日本の人々とのかけ橋になれるのではないかと考えている」。

日本において人権問題に関するメッセージを広めることは容易ではない上、運動に必要な人的リソースなどもかぎられている。それでも、須永さんが企画に携わった6月14日の渋谷での「BLMマーチ」には、4000人近い人が参加し、大きな成果を上げた。

日本人が気がついていない「差別」

ブランディあやかさんもまた、日本人の多くが気づいていない差別への意識を高めようと活動している。認識不足により自分たちは差別のない国に住んでいると信じ込んでいる人が日本には少なからずおり、今後も気がつかないかもしれないかもしれないからだ。

ハーフの日本人であるブランディさんは、この現実を証言できる立場にある人物として、9月22日に放送された日本における民族性に関するNHK特別番組で実体験を語った。この番組は黒人とのハーフ(バイレイシャル)であるタレントの副島淳が司会を務め、ゲストとして参加したブランディさんを含むハーフの日本人が、周囲の日本人から「ガイジン」として扱われながら日本で生まれ育ってきた経験を共有した。

「私自身、(前述の)渋谷のデモに参加したが、日本人の男性参加者は確かに少なかった」とブランディさんは話す。「人種問題がジェンダー問題につながるのか、正直私にはわからないが、日本人男性の特徴としてこうしたトピックにはあまり参加しない、意見しないという人が多いと感じる」。

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