「副業をためらう人」が思い込んでる5つの誤解 業種は多岐、約半数が時給4000円超で働く
「Twitterのフォロワーを何人にするといった目標を伝えられ、その実現のために設計・実行を行っています。しかし目標をすぐ鵜呑みにすることはなく、自分なりの考えや戦略、実現可能性をまとめ、副業先とすり合わせをしたうえで目標値を決めています。振り返りも毎月の結果を簡単にレポートして翌月につなげています。自分のことをプロと思って声をかけてくれているので、一方通行の関係にならないように意識しています」(企画マーケティング業務に週5時間携わるSさん)
どの職種で関わるにせよ、明確な成果物が予め決まっているか、そうでないかで関わり方は大きく異なる。成果物が決まっている場合は、その達成に向けたスケジュールやタスク管理、関係者調整、実作業を行えば成果は見えやすい。
一方、成果物が曖昧な場合は、何をゴールとして取り組むかをすり合わせ、進捗や成果の見える化を行うといい。その際、副業者自身が主体的に進めていくことが不可欠だ。「副業ジョブ」を自ら生み出すくらいの意気込みがないと、雇用先との関係も短命に終わってしまう。
むしろチームで協力してできるかが問われる
副業であっても「チーム」として活躍できるかがこれから問われてくる。
例えば弊社の事業開発チーム。5人のチームで推進しているが、正社員はそのうち1人だけだ。他の4人はDeNAやLINE、大手事業会社で事業開発に携わっている。
おのおのが持っている知見や人脈をもとに、提携先開拓や新たな商品開発を進めているが、コアにあるのは「チームプレー」だ。チーム・会社としての目標を週1回の定例ミーティングで確認し、具体的なタスク分配、役割分担を決めて各自が活動を進める。
タイムリーな情報共有のために、slackで日々の進捗を共有し、直接の会話はないがスタンプやコメントで反応がくる。経過がテキストで残るので、稼働できない日があっても、進捗を追いかけることが可能だ。
大企業の副業人材の活用促進では、チームプレーに代わり「コラボレーション」や「オープンイノベーション」が標榜されているが、求めることは同じだろう。外部人材としての専門性を発揮しつつ、組織の文化を理解し「中の人」と協力して素早く手を打てるかどうか。副業は原則、時間が限られているため、その時間内にチームとコミュニケーションを密にとり、適切な協力者を見つけて巻き込んでいくことが成果を出すために求められる。
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