「副業をためらう人」が思い込んでる5つの誤解 業種は多岐、約半数が時給4000円超で働く
いわゆる「お小遣い稼ぎ」を目的とした副業(アフィリエイトや切り出された事務作業など)であれば個人プレーで成り立つ。しかし、今注目が集まっている「キャリア副業(=キャリア形成やスキルアップを目的とした副業)」に取り組むには、常日頃からチームを意識した動きができるか、このソフトスキルは外せない項目になってくる。
最後の誤解が、「副業はキャリア形成につながらない」というものだ。ここではっきり断言したい。副業者がそのまま正社員になるケースはどんどん増えていく。
大きく2パターンあり、1つは「お試し就職」と呼ばれ、副業を始める段階で「正社員採用するか決めるために一定期間の副業期間を設ける」ケース。試用期間が前倒しになったようなイメージだ。
副業者、受け入れる企業共に「こんなの聞いていない/知らなかった」などのミスマッチを最小限にすることができる。またあらかじめ目的を共有した副業のため、転職の意思決定をしやすい。転職意欲がある人に対し、提示されるケースが多い。
自信を持って挑戦する姿勢が大事
もう1つは、副業そのものが採用アトラクト(惹きつけ、魅力づけ)の手段になっているケースだ。全く転職意欲のなかった人でも、実際に仕事や人、環境を体験し、エンゲージメントが引き上がる中で「転職ありかも」という意識が生まれることは珍しくない。
このケースは大企業からスタートアップなど、大きく環境が変わる人に増えているように思う。しかし、その意識の変化を副業先にうまく伝えられずにタイミングを逃している事例もよく聞く。
解決策としては、定期的なフィードバックの場を設けることがあるだろう。副業先に現在の意欲や状況を伝えるのはもちろん、「こうなったら転職できる」などの希望も面接の前段階から話しやすいからだ。
副業は政府が推進する働き方改革の柱の一つであるため、今後ますます整備が進み、容認や推進する企業は増えてくると思われる。副業を始めたいと思った時に、このような「誤解」に惑わされることなく、自信を持って踏み切る人が増えることを期待したい。
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