「副業をためらう人」が思い込んでる5つの誤解 業種は多岐、約半数が時給4000円超で働く
2つ目の誤解は、「副業に充てる時間」だ。副業に踏み切れない理由の上位にも時間を確保できるか不安という声をよく聞く。しかし実際に副業経験者が周りにいないため、必要な時間を過剰に見積もっている可能性が高い。
YOUTRUSTが行った調査では、副業に充てる時間が週10時間以内でおさまっている人が全体の約7割もいる。週10時間は、週末や平日のスキマ時間を活用すれば、意外とすぐに捻出できる時間だ。土日に5時間ずつまたは平日に毎日2時間割くことができればいい。リモートワークで通勤や移動時間が減った人にとっては、ちょうどその時間を充てられるのではないだろうか。
うまくいっている経験者からは、
・本業の都合で時間が確保できない週は、他の週の稼働時間を増やして月間で調整する
・情報キャッチアップを簡易にするため、チャットツール(slack、Chatwork等)を活用する
・副業先の会議時間を、平日日中以外で設定してもらう
・規定時間以上・以下で働いた場合、報酬をどうするか都度話し合う
といった声が上がった。
副業先の会社と「いつ働けるのか」をきちんと話し合い、時間内で最大の成果が出せるような調整を行うことがポイントと言える。副業の時間をどう捻出するかを、逆算思考で考えると、本業の効率化や無駄な生活習慣を少し見直すだけで、その答えは意外とすぐに見つかるように思う。
副業の業務範囲も広がっている
これもよく聞く誤解のひとつ。実際はエンジニアやデザイナー以外の副業は多くあるし、その数も増えている。企画・マーケティング、コーポレート、営業・事業開発など、ビジネス領域の副業が、専門の副業マッチングサービスが立ち上がるほどニーズが生まれている。
そうした副業経験者に話を聞くと次のような意見が出てきた。
「平日夜や休日を使って業務を行っています。スカウト送信数など定量目標は決めてはいますが、副業だからと萎縮せず、求められたこと以外にも能動的にアクションし、副業先を突き上げるような意識で取り組んでいます。成功のコツを挙げるとすると、積極的にいろんな人とコミュニケーションをとって副業先の社風を理解するようにしたり、毎週自分のタスクをチャットで送って仕事の見える化したことです」(週7時間、人事の副業に充てているKさん)
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