最強の人が持つ、ハングリーで愚かなプラス思考 他人の価値基準で生きる人生の限界

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プラス思考へ転換する秘訣

試練に遭遇した人でなくとも、生まれつき恵まれた環境で愛情豊かに育った人が特有に持つ自信やプラス思考の好循環。またはそのような環境で育ったがゆえに、小さなトラブルも逆境と大騒ぎするマイナス思考の人などをみると、自分が選べなかった経験や環境だけで、この問題を考えるのも適当ではないようです。

そして、激しい宗教は別にして深い信仰を持っている人に、感情にムラがなく、いつも穏やかな人が多いことにも関心が向きます。神や仏に守られている安心感からか、その教えを学び従うことで、自己を律することができるのか詳しいことは知りませんが、プラス思考で自己コントロールができる人が多いと感じています。

せずに済む苦労や試練は、せずに越したことはありません。持って生まれた環境なども選ぶことはできません。信仰を持ちましょうと不信仰の私が音頭をとるわけにもいきません。小さなことに一喜一憂せずに済むにも経験がいりますが、若い人に一足飛びにそれを要求するのも現実的ではありません。

そんな池上様に今、私が言って差し上げられることは、これも言い古された言葉ですが、自分を磨き、視野を広げるための“質のよい”読書をお勧めします。世間や視野が狭い人ほど、そして知識が少ない人ほど、彼方が脱出したい世界にとどまりがちなものです。また、逆に視野が狭まり、心をネガティブな感情や憎悪で埋める、質の低い読書には気をつけつつ、前向きのインスピレーションを読書に求めましょう。

知識を増やし視野を広め、感性を磨き想像力を豊かにするのに、良質な読書に勝るものはないと思います。そのような努力の中で、「自分自身の心の声を真摯に聞き、妥協をせずに、夢中になれるものを探す」ことです。夢を追うのに年齢は関係ないといいます。まして彼方は名実ともにこれからの人ですからね。

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ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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