「隠し持っていた出刃包丁で右腹を…」朝ドラで話題"明治の欧米化"やりすぎて殺された大臣とは

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伊勢神宮
暗殺のきっかけは伊勢神宮での振る舞いをめぐる“誤解”でした(写真:denkei / PIXTA)
NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が注目を集めている。明治時代の作家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語である。ギリシャに生まれて、アイルランドで幼少時代を過ごしたラフカディオ・ハーンが日本に渡ったのは、40歳のとき。翌年に小泉セツと結婚し、46歳で日本国籍を取得。小泉八雲として第2の人生を送った。「耳なし芳一」などの『怪談』で知られる小泉八雲と、その妻の小泉セツは、どんな生涯を送ったのか。『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。
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急速な西欧化が招いた悲惨な暗殺事件

朝ドラ「ばけばけ」では、松野トキ(演:髙石あかり)とヘブン先生(演:トミー・バストウ)が松江を離れて、熊本へとわたった。明治24(1891)年11月のことである。

だが、熊本での生活は楽しいとは言い難いものだった。軍都の色彩を強めていた熊本の町並みには、特に失望したようだ。

ドラマでは、新しい職場となった第五高等中学校(後の第五高等学校、現在の熊本大学の前身)で、ヘブン先生が同僚の外国人教師に不満をこぼす場面があった。

「熊本には、日本の古き良きものが何もない」

それを聞いた日本人の英語教師から「それでいいんです。今の時代は文明文化の強化促進」と言われる場面があった。

実際に、ヘブン先生のモデルであるラフカディオ・ハーンも、熊本が気に入らなかったようだ。親友の西田千太郎に手紙でこう心情を明かしている。

「わたしがこれまで日本で住んでいた一番興味のない都市であることに変わりはありません」

実は、明治政府による急速な西欧化は、多くの日本人にとっても違和感のあるもので、不満の声も一部では上がっていた。

そして、その不満が充満した結果、ある大臣が批判のターゲットとなり、悲惨な暗殺事件が起きることとなる。

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