グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわか らず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、ベストセラー『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』の著者であるムーギー・キム氏の母親で、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた 著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
今回は、既婚女性から寄せられた、両親に関する質問にお答えします。
【ミセス・パンプキンへの人生相談】
既婚アラフォー女性です。子育て相談ではないのですがパンプキンさんの意見を伺いたく、連絡させていただきました。
最近いつもポジティブな母が病気になり、地方に住んでいて年に一度の正月しか会っていなかったのですが、頻繁に実家に帰るようになりました。そこで改めてうんざりしたことが、ネガティブ100%の父の言動です。
母が病気なのに自分に注目がいかないとスネてしまい、口から出てくる言葉は他人の悪口や私たちが気分を害する嫌味ばかりです。それをやめてと頼むと、途端に誰も自分を解ってくれないと怒ってプチ家出をし、パチンコ店に行きます。
こんな低レベルの人間が父親かと思うと、悲しくなったり情けなくなったりします。友だちもたくさんいて趣味も多彩な母が、何故こんな父と一緒にいられるのか改めて問うと、拾った犬猫も飼っていると情がわいて、捨てたら死ぬかもしれないのに捨てられない、それと同じだというのです。 唖然としましたが、優しく楽しい性格の母らしくもあり、複雑な思いで聞くしかありませんでした。
私は飲食店を経営しているのでたくさんの人と接します。父くらいの年齢の素敵なシニア男性に会うと、こういう人が父だったらいいのにと思ってしまいます。まともに世の中の事を語り合える、教養のある精神的に穏やかな父だったら、どんなによかったかと。
父からの電話は大抵酔っ払っていて、泣き言か、愚痴、はたまた大げさな感謝で、聞いていて嫌になるので電話もあまり出たくありません。でも出ないと、親戚じゅうに電話をして被害が広まるので最近はなるべく出るようにしています。
人間として成長出来ずに80を迎えようとしている父に、どう接していいのか困惑しています。5歳児だと思ってあやすべきでしょうか? 今までは遠くにいて会わずにすみ無視しておればよかったのですが、母が免疫の病気なので、なるべく免疫を下げないようにしたいのです。
父が母を困らせると病気回復にも影響があり、困っています。どうしたら良いのかアドバイスいただけたら嬉しいです。
(レモングラスより)
<ミセス・パンプキンからのコメント>
結婚より離婚の方が難しい事情とは
私なら大好きな母親に孝行する一貫と割り切って、できるだけ父親の機嫌を取ると思います。25歳を過ぎた成人の性格を変えるのは、猫にダンスを教えるより難しいといいます。80歳前のレモングラスさんのお父様の性格の修正は、ほとんど期待できない以上、そしてお母様の病気療養は待ったなしですから、貴女の「チェンジ」しか残っていません。
私はレモングラスさんのご両親のような組み合わせのカップル二組と、親しくしてきました。二組とも、まず妻の方の辞書に“離婚”という文字はありません。カソリック教徒ではありませんが、身についた道徳観としてそうなのです。
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