(第41回)大学別就職人気企業ランキング(京都大学編)

✎ 1〜 ✎ 39 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 最新
拡大
縮小

 現時点で、就職したい(就職してもいい)と思う企業(5社まで選択可)
※こちらの回答にあたっては、用意した候補企業リスト約800社から選択するほか、自由に社名を記入することもできる形式とした。
 総投票数は1262。5社すべてを記入しなかった学生もおり、1人当たりの平均回答社数は4.43。
 京都大学で最も人気を集めたのは、富士フイルム。研究所・工場等は神奈川県・静岡県にほぼ集中しており、関西圏には技術拠点を持たないにもかかわらず、高い支持率となっている。上記志望業界調査で1位・2位となった、「化学」と「医薬品・化粧品」の2つの側面を持つことが大きい。これは2位の旭化成グループにもいえる。ただ旭化成グループの場合には、旭化成本体が東京・大阪の2本社制をとっていることのほか、旭化成せんいの本社が大阪であるだけでなく、研究所や工場の多くが滋賀県にあることも多少影響していると思われる。3位以下の上位企業を見てみると、3位 関西電力、4位 パナソニック、5位 P&G、6位 住友化学、7位 帝人、シャープ、10位 東レ・カネカと関西地盤の企業がずらり並ぶ形になった。10位以降も、16位 大阪ガス、17位 サントリー、21位 積水化学工業などがランクイン。首都圏では人気の高いソニーは、電機メーカーとしてもパナソニック、さらにはシャープの後塵を拝して、14位に甘んじることとなった。

 その他の特徴的な企業としては、九州大学でも見られたように、中部電力、東京電力など他地区のエネルギー系企業にも関心が高い。意外だったのは、JRグループの中でJR東海(13位)がJR西日本(32位)よりも上位だったこと。JR西日本の地理的な魅力というよりも、リニアモーターカーをはじめとしたJR東海の今後に魅力を感じたということだろうか。また、「土木・建築系」学生の回答比率が高いため、鹿島建設、大成建設といったゼネコンが30位以内にランクインしてきている。JRやエネルギーなどのインフラ系企業を除き、30位までに非メーカーのランクインはなく、「ものづくり」志向の強さをうかがわせる結果となっている。表にはないが、非メーカーとしては37位の三井物産が最高だった。

「採用プロ.com」の「調査・分析レポート」コーナーにその他の調査結果を収録しています。
採用プロドットコム株式会社
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
採用担当者、教育・研修担当者のための専門サイト「採用プロ.com」を運営。新卒、中途、派遣・アルバイト、教育・研修、全般などの採用活動に役立つニュース、情報、ノウハウを提供している。
HRプロ株式会社

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

 

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT