デスクワークで「体がつらい」をラクにするコツ 現役医師が考案した「押し流しマッサージ」

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「押し流しマッサージ」を行う際のポイントは、患部の筋肉を伸ばしながらマッサージを行うこと。

筋肉が伸びている状態というのは“痛みを感じる姿勢”ですので、この場合には、「腕を横に上げた状態」となります。この姿勢でマッサージを行いましょう。

1.腕を真横に上げ壁に手をつく
2.指をそろえて矢印の方向に押し流す(一定方向に力を入れてさする)

やり方は上記の2ステップのみ。

痛みを感じる位置まで腕を横に上げ、手を壁について患部を伸ばし、背中と肩の間にある「棘上筋」を、首の付け根から腕の付け根に向けて反対側の手の指をそろえて一定方向に押し流し(強めにさすり)ます。

痛すぎるほどさするのはNGですが、「痛気持ちいい」と感じられるくらいの強さで行うのは問題ありません。患部をさする回数は5回で十分。やりすぎると、腫れたり、もみ返しが起こることがあります。

四十肩・五十肩にも有効

「え? たった5回なでるだけ?」

と思うかもしれませんが、実際に行ってみれば、きっとその効果に驚くと思います。ぜひ一度試してみてください。

この「押し流しマッサージ」は、一般的な肩こりだけでなく四十肩・五十肩にも有効です。 

四十肩・五十肩というのは、筋肉ではなく、肩の関節のトラブルですが、なぜ周辺にある筋肉をマッサージすることで痛みがとれるのかというと、その仕組みはまだ完全にはわかっていませんが、おそらく、関節の近くにある筋肉のむくみが関係しています。

腕を動かすと、むくんだ筋肉に腱板が触れ、痛みが起きるのです。むくみをとってやれば、そのぶん筋肉がスリムになって、腱板が当たらなくなる、ということでしょう。

四十肩・五十肩でうまく動かない肩関節をカバーするために酷使されるのは「僧帽筋」。首・肩・背中全体に分布し、首を持ち上げる(頭を支える)働きをする筋肉です。

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