デスクワークで「体がつらい」をラクにするコツ

現役医師が考案した「押し流しマッサージ」

デスクワーカーの典型的な悩みであるひどい肩こりや腰痛。筋肉を「数回なでる」だけで効果があるという「押し流しマッサージ」をご紹介します(写真:8x10/PIXTA)
ひどい肩こりや腰痛で悩んでいるデスクワーカーは少なくないでしょう。マッサージや整体に行けば、そのときはラクになるけれど、数日するとまたつらくなる、の繰り返し。クリニックに行っても「異常ありません」と言われ、解決しない。心身ともに、なんとなく不調で、仕事に身が入らない……。
そんな、こりや痛みの真の原因が医学の進歩によって解明されつつあるというのは、『肩・首・腰・頭 デスクワーカーの痛み全部とれる 医師が教える最強メソッド』の著者であり現役の医師である遠藤健司氏です。筋肉をもみほぐすのではなく、「数回なでる」だけで効果があるという「押し流しマッサージ」について聞きました。

最新の研究でわかってきた「こり」「痛み」の原因

肩がガチガチにこっていて、パソコン作業がつらい。

寝ても疲れがとれない。

朝起きると、全身が痛い。

頭痛薬が手放せない。

腰痛で座り仕事がきつい。

これらの症状は、デスクワーカーの典型的な悩みです。皆さんはいかがですか?

こういった「こり」や「痛み」に対して、もみほぐすマッサージを行っている方も多いと思います。かたくなった筋肉に外から力を加えることでやわらかくする、という方法です。

しかし、実はこってしまった筋肉を強くもむのは逆効果です。筋肉に強い力を加えると、「こり」「痛み」をかえって悪化させ、慢性化させてしまうというのが医学的な常識なのです。

実は、筋肉には、もんだり、器具を使ったりして、外から1点に力を加えると、よりかたくなる性質があります。つまり、症状がより悪化するのです。マッサージ店に行ったり、健康器具を使ったりしても、しばらくするとまた患部が痛くなるのはこのせいです。

ひと昔前まで、肩こりや腰痛は骨や関節の問題だと考えられてきましたが、現在では「筋肉」がかたくなったり、水分や疲れ物質がたまってむくんだりすることが原因であることがわかっています。

次ページ「ファッシア」がかたくなることでも、こりや痛みや起こる
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