大学入試共通テスト「地理B」必ず知るべきツボ

一夜漬けでは通用しない知識と理論が必要

つまり一夜漬け的な知識の詰め込みと多量の演習では十分な結果が得られない!

地理の知識や理論を駆使しなければならない

そのためには、しっかりと系統地理(テーマごとの知識・理論の定着)、地誌(地域・国の特徴を把握し、地域性を理解)の学習をもとに、たとえ仮想の地域や見たこともない統計資料が出題されても、これまで学習してきた地理の知識や理論を駆使して正答に導くことができるように、正しい地理学習を進めていく必要があります。

具体的には、「アマゾン川流域にはセルバが分布している」ということを意味もわからず強引に単純暗記をするのではなく、

1. アマゾン川流域は赤道付近に位置しているため、太陽高度が高く受熱量が大きいことから、気温が高く上昇気流も生じやすい

2. アマゾン川流域は、年中赤道低圧帯の影響を受けるため降水量が極めて多い

3. 高温多雨で生物多様性も豊かであることから、多種類の常緑広葉樹が多層構造をなす密林が繁茂している(密林はポルトガル語、スペイン語でSelvas)

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4. 近年、ブラジルでは鉄道、道路、ダム、牧場建設などの開発に伴い熱帯雨林の破壊が進行している

5. 熱帯雨林の破壊は、温室効果ガスである二酸化炭素の吸収源の破壊を意味するだけでなく、土壌流出やラテライト化(土壌がレンガのように固化する)などによって森林の再生が困難になる

6. 経済的に豊かになることも重要だが、地球環境を本格的に破壊しないようにするためにはいかなる施策が必要か(持続可能な開発の必要性)

などの地理の基本事項をていねいに学習する必要があります。一見すごく手間がかかるような気がしますが、このような学習が共通テストでの勝利をもたらすのです。

受験生が地理の楽しさを享受してくれて、共通テストで大成功し、社会で活躍してくれることを心から願っています。

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