ネットで炎上する人が犯す致命的ミスの本質

不適切な発信や正義感を不用意に刺激しない

発信の仕方を間違えると大きなリスクになります(写真:loveshiba/iStock)
SNSやブログを実名で利用するビジネスパーソンは少数派。炎上したときのリスクが理由の1つでしょう。
炎上はなぜ起こるか。炎上してしまったらどうしたらいいか。徳力基彦氏による『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』のChapter4「ビジネスパーソンは『逃げるが勝ち』」から一部を抜粋・再編集してお届けします。

リターンとリスクは表裏一体

SNS発信はうまく使えばリターンを得られます。しかし、リスクをとらなければリターンは得られません。

リスクと聞いて、みなさんが真っ先に思い浮かべるのは「炎上」でしょう。ネットにおける炎上とは、人や企業による不祥事や不適切な言動がSNS発信によって注目を集め、非難・批判が殺到する事態を意味します。ネット上での炎上が大きくなった結果、テレビのバラエティ番組やニュース番組でも繰り返し取り上げられ、さらにクレームが殺到することが年々増えています。

ビジネスパーソンも、こうした炎上とまったく無関係ではいられません。SNS発信を続けていると、もしかしたら炎上に遭遇することがあるかもしれません。自分が当事者となってしまう可能性もゼロではないのです。

対処のしかたを間違えると、組織のブランドや信用を傷つけることにもつながり、個人の問題では済まなくなります。

まず、炎上とディスカッションは分けて考える必要があります。発信者と読み手がたがいに見解や意見を述べ合うのは炎上ではありません。それはディスカッションです。炎上とは、発信者とは直接関係のない第三者が怒り、非難や批判をしてくることです。

炎上には、自分が悪い場合と、そうでない場合の2種類があります。過失がある場合に謝るのが不十分だと本格的に炎上してしまいます。

「お前には関係ない」とか「自分だけが悪いわけではない」などと言い訳するとさらに事態を悪化させてしまいます。発信をさかのぼられて過去の不適切な言動まで掘り起こされ、炎上騒ぎがいっそう大きくなってしまうおそれがあります。

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