サラリーマンの多くがボーナス削減という不況の厳しさを味わった今冬。お年玉も大幅にダウンすると思いきや、例年と変わらないことが、住信SBIネット銀行が20~60代の顧客を対象として実施した2010年の「お年玉に関する意識調査」でわかった。
同調査によると、お年玉をあげる予定がある人のうち、お年玉の総額が減ると答えた人はわずか8.7%。一方、09年までと変わらないと答えた人は69.8%、増えると答えた人は21.5%。これを合わせると、91.3%の人があげるお年玉の総額が昨年と比べて減らないことになる。
あげるお年玉の総額が減る理由は、収入が減ったからが最も多く50.0%、あげる人数が減ったからが34.6%、節約したいからが14.8%。これに対して、増えるとした理由は、あげる人の年齢が上がったからが50.0%、次いであげる人数が増えたからが30.9%となっている。
お年玉をあげる人数は2人が24.1%と最も多く、平均は3.66人。お年玉の総額も5001~1万円が最多で27.8%、1~5000円が24.1%、1万0001~2万円が18.2%と続き、平均は1万7999円となっている。
収入が減少しているとはいえ、かわいい子や孫のために費やすおカネは減らせないというのが実情だろう。こうした「必要経費」を捻出するため、お父さんの「お小遣い」はさらに減ることになるのかもしれない。
(山本舞衣 =週刊東洋経済)
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