テレビ会議の仕組みを用いたオンライン講義・講演・セミナーは、ラジオやテレビのような一方向の伝達でなく、バーチャル空間を共有し、一体感を持つ人々とのコミュニケーションです。したがって、リアルな講義・講演・セミナーの代用品ではなく、新しい可能性を拓くものです。
新型コロナの感染拡大で集会規制が行われるようになってから、私は、テレビ会議のシステムを用いたオンラインセミナーを始めています。
すでに何回かの試みを行いました。
場合によって違いますが、私が30分から40分間程度話し、その後、参加者の方々からの質問に答えるという形式で行っています。
実施してみて、このような形で私のメッセージを伝えられる素晴らしさに感心しました。
もしかしたら、北海道の北の端からも、あるいは沖縄からも参加している人がいるかもしれません。そうした方々に向かって、私のメッセージがすぐに伝わると考えると、とてもうれしくなります。
バーチャルではあるが、空間と時間を共有する
いうまでもないことですが、テレビやラジオであっても、遠くの人にメッセージは伝わります。
しかし、放送・放映は一方向の伝達であり、テレビ会議で双方向につながっているのとは、違うものです。
放送・放映の場合には、誰であるかわからない人に対して一方的に話をしています。いわば、虚に向かって話しているのです。
しかし、オンラインセミナーは、これとは違います。
そこに参加する限定的な数の人たちが、リアルな空間ではないけれどもバーチャルな空間を共有しているという一体感があります。バーチャルな空間では、リアルな空間の距離は消滅します。だから、一体感を持てるのです。
この一体感は、テレビやラジオの場合には、まったく持てないものです。
参加者の側から見ても、わざわざ会場まで足を運ぶ必要がなく、日本国内のどこからでも、どんなに遠隔地からでも、インターネットを通じて参加することができます。
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