「自分は不幸」と思う日本人がやたら多い不思議 1人あたりGDPが国際的に高くても幸福感は低位
バブル崩壊後、30年間にわたって日本経済は停滞し続けています。それどころか近い将来、少子化による人口減少の影響を受け、日本経済は縮小へと転じるのではないかと見られています。
しかし、世界的に見れば、いまだに日本は超がつくほどの経済大国です。2018年の実質GDP(国内総生産)ランキングでは、アメリカ、中国に次いで3位の座を維持しています。
では、GDPが高ければ高いほど幸せなのでしょうか?
日本人の生活満足度はほとんど変わっていない
内閣府の「幸福度に関する研究会」の報告によれば、日本人の1人あたりの実質GDPは、1960年代から上昇し続け、50年で6倍になりました。しかし、人々の生活満足度はほとんど変わっていません。
GDPが上がるということは、国民の収入も上がるということです。しかし、年収が数倍になっても、人々の幸福度には影響しないのです。この調査結果は、「年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか?」という問いの答えを、端的に表しているといえるかもしれません。
さて、GDPと幸せは比例するのでしょうか。
国連の関連団体が発表している「世界幸福度ランキング」と1人あたりGDPを比べてみると、関係はありそうです。世界幸福度ランキングは、各国の人々に「どれくらい幸せを感じているか」を答えてもらった結果です。また、その結果に対し、GDP、平均余命、寛大さ、社会的支援、自由度、腐敗度などの要素で分析をしています。
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