コロナ「人から猫感染」防ぐ3つの具体的方法 ペットのために飼い主は何をすればいい?
中国の武漢から発生した新型コロナウイルスを原因とする肺炎(COVID-19)が世界中に広がり、各国がその対応に追われています。日本でも陽性者数の増大に伴い、感染拡大を防ぐため、先月には緊急事態宣言が発令されました。
各人が責任を持ち、外出自粛やテレワークを行っています。5月25日は全国で緊急事態宣言が解除されましたが、まだコロナ禍の終息がいつになるのかわからない状態です。
このような状況下、2020年5月13日に東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らのグループが、「新型コロナウイルスは猫から猫に感染が広がる可能性がある」という研究結果を公表しました。
この衝撃的なニュースは様々なメディアが取り上げ、SNS等で瞬く間に広がり、猫の飼い主や猫を取り巻く環境に大きな不安を与えています。これから猫から猫への感染が拡大していくのでしょうか?猫からヒトへの再感染はあるのでしょうか?
コロナは猫にも感染するが…
現在まで、感染者との接触がある環境下においては、香港、ベルギー、米国ニューヨーク州の猫、動物園の猫科動物からの新型コロナウイルスの陽性反応が認められたという数件の報告があります。また、最近の研究では犬と比べて猫やフェレットは低レベルの感染が起きやすい可能性も指摘され始めていて、さらなる調査が求められていました。
しかし、陽性反応が報告されても、検査や検出方法などの詳細がはっきりしないことも多く、「猫は本当に感染するのか?」と誰もが思っていたことでしょう。
そこで、東京大学医科学研究所のグループが新型コロナウイルスに感染した患者からウイルスを分離し、猫の鼻腔内に接種。感染猫との接触により、同居猫にそのウイルスが接触感染するのかを調べました。3ペアの実験を行ったところ、全てのペア間でウイルスの感染が確認されたそうです。
また、ウイルスは猫の呼吸器で増殖することもわかりました。ただし、ウイルスに感染した猫には、感染したとわかるような明らかな症状はなく、感染しても重症化する可能性は低いと見られています。猫からヒトに再感染する可能性があるのかどうかはまだ不明とされています。
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