「OKサイン」海外で絶対に出してはならない理由 日本人が知らない「人種差別のシンボル」
フロリダ州にあるテーマパーク、ユニバーサル・オーランド・リゾートのスタッフが、少女(当時6歳)と写真を撮るとき「OK」サインをして解雇された。
USAトゥデー紙によれば、「事件」は、ティフィニーとリチャードのジンガー夫妻が今年3月、同テーマパーク内のリゾートホテルで行われたキャラクター・ブレックファスト(人気キャラクターに会える朝食)に子どもと参加したときに起こった。
問題に気づいたのは母親のティフィニーだ。8月になって、このときに子どもたちが人気キャラクターと一緒に撮ってもらった写真を見返していると、人気キャラクターの着ぐるみを着たスタッフが、「OK」サインをしていたのだ。
以前なら何でもなかったことだが、世界に通じるOKサインは近年、白人至上主義のシンボルに使われるようになり、元の意味より人種差別の意味に解釈されることも増えている要注意サインになっているのだ。
家族を思う気持ちを「台無しにされた」
黒人のティフィニーはこれをヘイト(憎悪)のサインと捉え、自閉症の娘(現在7歳)に、どうしてこの写真は学校の自由工作で使えないかを説明しなければならなかった。
ティフィニーはUSAトゥデー紙に語った。「家族のための特別な旅行だったのに、このスタッフが台無しにした」。
ティフィニーはこの一件に「とても動揺した」と語っており、この経験が娘の発達に悪影響を与えるのではないかと懸念している。
彼女は写真の中にOKサインを見つけた後、スマートフォンで撮影した動画も確認した。すると29秒間の動画の中に、くだんのスタッフが娘に手招きして自分の隣に立たせ、娘の肩の上に置いた右手でOKサインをつくる様子が映っていた。USAトゥデーの動画を見ると、確かに様子がおかしいようにも見える。