巨匠ウディ・アレンと組んだアマゾンの大失敗

我が子に復讐されるアレンの奇妙な監督人生

アマゾン・スタジオズに訴訟を起こした大御所映画監督のウディ・アレン(写真:James Devaney/GC Images)

離婚騒動やらタブロイド紙との争いやらで何かと忙しいアマゾンCEOのジェフ・ベゾスに、もう1つ頭痛のタネができた。映画『アニー・ホール』などの代表作を持つ大御所監督ウディ・アレンが、契約違反としてアマゾン・スタジオズを相手に訴訟を起こしたのだ。そして、大方の見方によると、どうやらアマゾンはこの巨匠にかなりの賠償金を払うことになりそうなのである。

ウディ・アレンを見限ったアマゾン

アマゾン・スタジオズとアレンが初めて組んだのは、アマゾンが映画の製作配給に乗り出して間もない2014年のこと。アレンを積極的に誘致したのは、当時アマゾン・スタジオズのトップだったロイ・プライスだ。

アマゾンの資金提供を受けて、アレンは映画『カフェ・ソサエティ』『女と男の観覧車』、テレビドラマ「ウディ・アレンの6つの危ない物語」を作る。さらに製作中、4本の次回作を好条件で作らせてもらうという新たな契約も取り付けていた。その1本目が、2018年に公開予定だった『A Rainy Day in New York』である。

だが、同作の撮影を終了した2017年秋、ハリウッドでは「#MeToo」運動が勃発。ハーベイ・ワインスタインをはじめ、ハリウッドの大物のセクハラや、性的暴行が次々暴露される中、プライスもセクハラ常習犯としてアマゾンを追い出されてしまう。そして、アレン本人の名前も浮上した。アレンは、かつて交際していた女優ミア・ファローとの養女である、ディラン・ファロー(当時7歳)に性的虐待を加えた疑いで民事裁判にかけられていたのである。

次ページディラン本人が痛切なエッセイを執筆
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
漂流する東芝<br>舵取りなき12万人の悲運

再出発したはずの東芝の漂流が止まりません。再建請負人の車谷暢昭社長が電撃辞任。緊張感が増すファンドとの攻防や成長戦略の構築など課題は山積しています。従業員12万人を超える巨艦企業はどこに向かうのでしょうか。

東洋経済education×ICT