アルツハイマー病の兆候を見分ける10のリスト 大好きなゲームの遊び方を忘れたら要注意
「物忘れがひどい」「人の名前が出てこない」──。年齢を重ねるにつれ、自分は大丈夫だろうかと不安になる人も多いかもしれない。高齢化社会において、たびたび話題になる「認知症」。その原因はまだ解明されておらず、治療法も存在しない。
しかし、いたずらに不安に駆られていると、そのストレスが健康を損なうことにもつながってしまう。そこで、脳の機能について知り、いかに健康な脳を保つかを探究しようと提唱しているのが『ブレイン・ルール』のジョン・メディナ博士だ。まずは、認知症とは何なのか、それを知ろう。
「長いお別れ」アルツハイマー病
認知症にも、レビー小体型認知症、パーキンソン病、前頭側頭型認知症といった種類があるが、その中でも最も凶悪で、高齢者の認知症の原因の80%を占めるともされる最大のものが、アルツハイマー病だ。
アルツハイマー病は人生を段階的に破壊していく。その経過には個人差があるが、軽度では徘徊と人格の変化が起き、中度では記憶喪失と混乱が増え、他者への依存度が高まる。そして、重度になると人格が崩壊し、他者の助けがなければ生きられなくなり、やがて死に至る。発症から死ぬまでは平均4~8年かかるとされ、「長いお別れ」とも呼ばれる病気だ。
アルツハイマー病は、世界に莫大な負荷をかけている。2016年の患者数はアメリカだけで540万人、介護費用は2360億ドルで、この数字は2050年までに3倍に膨らむと見られているという。
にもかかわらず、病気そのものについてはあまり解明が進んでいない。症例がさまざまあり、確定診断する検査法もないのだ。
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