アルツハイマー病の兆候を見分ける10のリスト

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アルツハイマー病の原因解明を目指して、これまで数々の研究が行われているようだ。最有力は、アミロイドβというタンパク質の蓄積が発症の役割を果たしているという「アミロイド仮説」である。

アミロイドβの破片が脳内に蓄積され、やがてプラークと呼ばれる塊となって、ニューロン(神経細胞)を破壊するのではないかという。だが、この仮説をもとに10億ドルを投じて開発されたプラーク除去の治療薬は、効果を認められず挫折してしまった。プラークがあっても発症しない人もいれば、プラークがないのに発症する人もいるのだ。

長年にわたり680人近い修道女を調査し、死後に寄付された脳を研究した有名な「修道女研究」によれば、プラークだらけで、紛れもないアルツハイマー病の脳であったにもかかわらず、生前に症状が出なかった女性がいたという。その女性は、101歳まで、若い修道女に混じって働き続けていたそうだ。

その後の研究で、認知症の症状がない人でも、その30%は脳にアルツハイマー病特有のタンパク質の破片が蓄積していることがわかったという。アミロイド仮説は崩壊してしまったのだ。

ヒントは言語能力にあった?

だがメディナ博士は、アミロイド仮説を諦めるのはまだ早いと言う。修道院には、若い修道女たちが書き記した自伝が保存されているが、その自伝と彼女たちの老後を研究すると、20代のときに書いた文章と、老後のアルツハイマー病発症率に相関関係があったというのだ。

「言語的密度」「複雑さ」「一文に含まれるアイデアの数」などを解析すると、ある基準よりも言語能力が低かった修道女の80%がアルツハイマー病を発症。反対に、言語能力の高かった修道女で発症した例はわずか10%だったというのである。

メディナ博士は、これだけでは何とも言えないが、と注意したうえで、アルツハイマー病による脳の損傷は実は誰も予想しないほど早い時期に始まっており、症状が現れたときにはすでに手遅れの可能性があると指摘。アミロイド仮説は正しいが、プラーク除去の薬で治療するには症状が進行しすぎていたのではないかと考察している。

現在は、アミロイド仮説を応用した「アルツハイマー予防構想」と呼ばれる共同研究プロジェクトも行われているようだ。この取り組みは希望をもたらし、極めて明るい光を当てるという。

1つの角度にとらわれず、諦めずに解明は続けられているのだ。メディナ博士は言う。「脳の世界には他にも探究すべき明るい領域があり、実際、喜ぶべき理由がある」。この機会に、視野を広げて、長い人生を明るく過ごすためにも、脳の健康について学んでみてはどうだろう。

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